ミッションが「スローガン」で終わらないためにしていること
株式会社トゥモローリンクでは、「はたらくがもっともっと前向きに」を、掲示物やスライドの言葉ではなく、判断基準として使うことを徹底しています。たとえば会議の最後には「この案は、誰の“はたらく”を前向きにするのか?」を必ず確認します。売上だけではGOにできない案件もありますし、逆に短期的には非効率でも、クライアントやその社員の自己肯定感が上がるなら挑戦する。こうしたやり取りを日常の会話レベルで積み重ねることで、ミッションが「きれいごと」から「仕事の物差し」に変わっていきます。
クライアント研修設計の裏側:「成果」より先に見るもの
研修プログラムMEZAMEの設計では、まず「受講後、その人は自分のどこを誇りに思えるか?」を言語化するところから始めます。単にスキル習得や売上向上だけをゴールに置かず、本人のWill(何がしたいのか)が少しでもクリアになるか、職場で「自分はここにいていい」と感じられるかを重視します。ある企業では、数値目標より先に「メンバー同士がお互いの強みを一つ以上言葉にして渡す」セッションを設置。その後、自主的なプロジェクトが立ち上がり、結果的に売上改善にもつながりました。
社内の本音対話で起きた変化:「やらされ感」からのシフト
トゥモローリンクの社内でも、あえて「本音を言うためだけの時間」を設けています。あるとき、メンバーから「ミッションには共感しているけれど、自分の毎日のタスクとつながらない」と率直な声が出ました。そこで、各自のタスクを一つずつ取り上げ、「それが誰の“前向きさ”とつながるか」を一緒に紐づけるワークを実施。するとルーティンだと思っていた業務にも意味づけが生まれ、「同じ仕事なのにやる気が違う」「お客様への質問が変わった」という変化が起きました。
「働く=自己承認を取り戻す」が判断軸になる瞬間
仕事の場面で迷ったとき、トゥモローリンクがよく立ち返るのが「この選択は、誰かの自己承認を奪っていないか?」という問いです。たとえば採用支援では、スペックだけを見れば採るべき人材でも、「この環境では強みが生きず、自己否定が強まってしまう」と感じれば、企業にも候補者にも正直に伝えます。また、研修のフィードバックでも「できていない点の指摘」より「すでにできている点の具体化」を優先。本人が自分の力を自覚できる設計を選ぶのが基本スタンスです。
自分の仕事観と会社のミッションをすり合わせるチェックリスト
ミッションに共感できるかどうかは、「好き嫌い」ではなく「仕事観の相性」に近いものです。以下の問いを、自分なりにYes/Noで考えてみてください。
- お金以外に、仕事で得たいもの(感情・成長)が具体的に言えるか
- 誰かの自己肯定感を高めることに、やりがいを感じるか
- 短期成果より、中長期の関係性づくりを大事にしたいか
- 「なぜこの会社は存在するのか」を深掘りして考えたいと思うか
- 本音で話し合う場があれば、そこに参加したいと思えるか
Yesが多いほど、「はたらくがもっともっと前向きに」というミッションと、自分の仕事観は近いと言えます。
面接でミッション共感を深く伝える質問・逆質問例
ミッションへの共感は、「共感します」と言うだけでは伝わりにくいものです。面接では、たとえば次のような問いかけや逆質問が有効です。
- 「御社のミッションが、最近の意思決定で具体的に反映された事例はありますか?」
- 「このポジションの日常業務で、『はたらくを前向きにする瞬間』はどんな場面だと考えていますか?」
- 「入社後、自分のWillをどう会社のビジョンとすり合わせていけばよいでしょうか?」
自分の経験の中から、「働くことで自己承認を得られた体験」「逆に失いかけた体験」をセットで語ると、ミッションとの接点がよりクリアに伝わります。