「辞める人が止まらない」から、雑談と対話があふれる職場へ
地方のサービス業A社では、年間離職率35%。採用しても1年もたずに辞めてしまい、店長は「どうせまた辞める」と諦めモードでした。そこでトゥモローリンクは、現場メンバーを巻き込んだ参加型プログラムを導入。トップダウンの研修ではなく、スタッフ同士が「なぜここで働くのか」「お客様にどうありたいか」を語り合う場を重ねました。1on1とミニ対話会を3か月続けた結果、自然と雑談が増え、離職率は翌年約17%まで低下。「人が辞めない」だけでなく「新人を育てたい」と言うスタッフが現れたのが大きな変化でした。
社長の想いが現場に届かない会社が、「北極星」で一体化した話
製造業B社では、社長は熱いビジョンを語る一方、現場は「またきれいごと」と冷めた空気。部署ごとに目標もバラバラで、社内には諦めムードが漂っていました。トゥモローリンクは、社長の原体験や会社を立ち上げた理由を物語として紐解き、全社員参加のセッションで共有。そこから「私たちが社会に対して果たしたい役割」を言語化し、“北極星”となる一文を全員で作成しました。翌月から、会議の最初にその北極星を読み上げる習慣を開始。意思決定や優先順位の迷いが減り、「どっちがうちの北極星に近いか」で話せる、ブレない組織へと変わっていきました。
「とりあえず人数を埋める採用」から、活躍人材が自然と集まる採用へ
成長中のITベンチャーC社は、とにかく人が足りず、「スキルがあれば即採用」というスタンスでした。しかし入社後のミスマッチが多く、3か月以内の早期離職が続出。トゥモローリンクは、採用要件を“スキル”ではなく“ビジョン共感とWill(やりたいこと)”から再定義。現場メンバーも参加する採用プロジェクトを組み、「こんな仲間と働きたい」「一緒に実現したい未来」を徹底的に言語化しました。そのメッセージを求人票や面接で一貫して伝えた結果、応募数は少し減ったものの、早期離職は半減。「一緒に会社をつくる」感覚を持ったメンバーが増え、チームの生産性も向上しました。
トゥモローリンクの「採用×対話」が組織にもたらすもの
3社に共通していたのは、「人は変わらない」のではなく、「意味が伝わっていない」だけだったという点です。トゥモローリンクのアプローチは、スローガンを押し付けるのではなく、対話を通じて一人ひとりのWillを引き出し、それを会社のビジョンと結びつけること。トップの志をストーリーとして共有し、メンバー自身の言葉で“自分の役割の意味”を再定義してもらいます。そのうえで、採用・評価・1on1などの日常のタッチポイントを整えることで、「前向きにはたらく」が当たり前のカルチャーにシフトしていくのです。
今日から使える「1on1で本音を引き出す3つの質問」
大がかりな研修をしなくても、日々の1on1でできることは多くあります。おすすめの質問は次の3つです。
1. 最近、仕事で「ちょっと嬉しかったこと」は何ですか?
2.いまの仕事の中で、「もっとこうなったら頑張れる」と思うことは?
3.1年後、「この会社でこうなっていたら最高だな」と思う自分の姿は?
ポイントは、すぐに評価やアドバイスに行かず、「そう感じたのはなぜ?」と背景をたどること。答えに詰まっても、沈黙を怖がらずに待つことで、相手の本音が少しずつ顔を出してきます。
チームの“北極星”を決めるシンプルなミニワーク
最後に、チームで簡単にできるワークを紹介します。
1. 「うちのチームが、関わる人からどう思われていたら嬉しいか?」を一人ずつ付箋に書き出す。
2.似た言葉をグルーピングしながら、「大事にしたいキーワード」を3つに絞る。
3.その3つを必ず含めて、「私たちは〇〇なチームです」という一文を全員でつくる。
できあがった一文が、チームの北極星になります。朝礼や会議の冒頭で読み上げ続けることで、「何のためにこの仕事をしているのか」が、じわじわと浸透していきます。