トゥモローリンクが「対話」にこだわる理由
トゥモローリンクが大事にしているのは、「働く」は単なる労働時間ではなく、自分の可能性に気づき、自己承認を得られる場だという考え方です。その前提に立つと、一方通行の講義型研修だけでは、人は本質的には変わりません。
誰もが経験してきた「会社のストーリー」や「自分の原体験」を言葉にし合い、意味づけていくプロセスがあって初めて、仕事への解像度が上がります。
だからこそ同社は、知識のインプット以上に、社員同士が本音で語れる場=対話を意図的にデザインしています。
参加型未来プログラム“MEZAME”とは何か
“MEZAME”は、社員一人ひとりの「Will(何がしたいのか)」と会社のビジョンを結びつけるための対話型プログラムです。一般的な「理念浸透研修」と違い、トップが語る時間より、メンバー同士が語る時間が圧倒的に長いのが特徴です。
目的は、会社の歴史や存在意義を理解してもらうことだけではなく、「自分はこの物語のどの位置にいて、これからどう関わりたいのか」を自分の言葉で語れる状態をつくること。
その結果、同じ目標を共有しながらも、役割やスタイルは多様な「ワンチーム」が生まれていきます。
Willを引き出す具体的なワークと対話の設計
“MEZAME”の中では、いきなり「Willは?」とは聞きません。例えば、
・これまでの仕事人生で一番うれしかった瞬間は?
・なぜその出来事が、自分にとって大事だと感じたのか?
といった問いから、価値観の源泉を探ります。
その上で、会社のビジョンや事業の「なぜ」と重ね合わせ、「自分のWillがこの会社でどう生きるか」を小グループで対話。
ファシリテーターは答えを与えず、「なぜそう思う?」「その一歩目は?」と深掘りすることで、本音に近づくサポートを行います。
クライアント事例に見る「気づきから行動」への変化
あるサービス業のクライアントでは、「若手が受け身」「離職率が高い」という課題がありました。“MEZAME”実施後、ただの感想共有で終わらせず、
・各自が宣言したアクションを、1か月後・3か月後に振り返るミーティング
・上司と部下でWillをテーマにした1on1
をセットで設計。
結果として、「自分から新しい提案をする若手」が増え、離職率が大きく改善したケースがあります。
同社が重視するのは、研修そのものよりも、その後の仕組みづくりまで一緒に考えることです。
社内ではどんな場づくり・役割が生まれているのか
トゥモローリンクのメンバー自身も、「人が変わる場づくり」を日常的に実践しています。代表との対話はもちろん、プロジェクトごとに振り返りの時間を設け、「うまくいったこと・モヤモヤしたこと」を率直に共有します。
入社後に任されるのは、単なる研修運営ではなく、
・クライアント企業のビジョン整理
・“MEZAME”の設計・ファシリテーション
・実施後のフォロー体制づくり
といった、一連の「人が変わる環境」のデザインです。
人が変わる場づくりに関わりたい人への3つの準備
この領域に関心がある方に、今からできるアクションを3つ挙げます。
1. おすすめ書籍:
・『なぜ僕らは働くのか』山田ズーニー監修
・『学習する組織』ピーター・センゲ(概要だけでも)
2. 対話の練習方法:
身近な人との会話で、「評価やアドバイス」より「問いかけ」を一つ増やしてみる。例:「それが起きたとき、どんな気持ちだった?」など。
3.事前に考えてほしい問い:
・自分は、働くことでどんな人を幸せにしたいか?
・これまでの仕事で、一番誇りに思うエピソードは何か?
こうした内省が、「はたらくがもっともっと前向きに」という世界観への一歩につながっていきます。