成果主義で燃え尽きかけたコンサルタントの「働く迷子」時代
前職は、結果さえ出せば評価されるシンプルな成果主義の世界でした。目標は常に上方修正され、「次は?」と問われ続ける日々。売上ランキングでは上位に入り、表彰も受けましたが、心の中では「自分でなくてもよい仕事ではないか」という虚無感が強まっていきました。周囲も疲弊し、離職が相次ぐ中で、チームや会社の未来について語る時間はほとんどありませんでした。「もっとできるはずなのに、なぜこんなにしんどいのか」。成長しているはずなのに、自己肯定感はすり減る一方。そんなギャップが、転職を意識し始めた出発点です。
「意味づけ」と「対話」に救われた、ひとつのプロジェクト
転機は、ある大手企業の採用プロジェクトでした。数字だけを追うのではなく、「この採用は会社の未来にどんな意味があるのか」を経営層と議論する場が設けられたのです。採用担当、現場マネジャー、内定者候補が一緒に、働く目的や将来像を語り合うワークを設計・運営しました。すると、現場から「この採用なら本気で関わりたい」という声が出て、辞退率も低下。自分の提案が、人の意欲や関係性そのものを変えていく感覚を初めて味わいました。「数字だけでなく、働く意味を言葉にしていく仕事がしたい」と強く思ったのは、この経験がきっかけです。
トゥモローリンクのビジョンと、転職の決め手になった違和感の一致
転職活動で出会ったトゥモローリンクのビジョンは、「はたらくがもっともっと前向きに」。表現自体はシンプルですが、代表との面談で印象的だったのは、「働くは自己承認を取り戻すプロセス」という言葉でした。私自身、成果を出しても満たされなかった背景に、承認の質の問題があったと感じていたため、この価値観に強く共感しました。また、単に理想を掲げるのではなく、
・研修プログラム「MEZAME」で一人ひとりのWillを言語化する
・採用支援と組織開発をセットで設計する
といった、ビジョンをサービスに落としている点も決め手でした。「ここなら、自分の違和感を言葉とサービスに変えられる」と直感したのです。
ミッションが日常に落ちる瞬間:自己承認を取り戻した仕事の場面
入社後、印象的だったのは、ある中堅企業での「MEZAME」導入プロジェクトです。管理職の一人が「うちの会社にビジョンなんてない」と言っていたのですが、対話を重ねる中で創業時のストーリーや、自分自身が入社を決めた理由を語り始めました。その言葉をもとにチームでビジョン文を再構築すると、表情が一変し、「自分はこの会社の未来をつくる側なんだ」というコメントが出ました。私はファシリテーターとして場を支えただけですが、「あなたが問い続けてくれたおかげで、もう一度この会社を好きになれた」と言われたとき、数字では得られなかった深い自己承認を感じました。
クライアントの「月曜がちょっと楽しみになる」変化のつくり方
トゥモローリンクの現場では、「月曜が少し楽しみになったか」を変化の指標の一つとして扱います。たとえば、ある小売企業では、離職率の高さが課題でした。私たちは、採用要件の見直しだけでなく、入社後3カ月のオンボーディングに「意味づけの対話」を組み込みました。具体的には、
・週1回、先輩と「今週できるようになったこと」を振り返る
・会社のビジョンと、自分の得意・好きなことの接点を探すワークを行う
というシンプルな工夫です。数カ月後、「日曜の夜の憂うつが少し減りました」「自分の売上に“誇り”というラベルが付いた感覚がある」といった声が現場から上がり、定着率も改善しました。小さな変化ですが、「前向きに働く」を実感できる瞬間です。
転職先の「ビジョンと日常のズレ」を見抜く3つの質問リスト
働くことを通じて自己承認を取り戻したいなら、転職先のビジョンが日常業務にどうつながっているかを見極めることが重要です。面接やカジュアル面談で、次の3つをぜひ問いかけてみてください。
1. 最近1年で、ビジョンを理由に「やらない」と決めたことは何ですか?
2. ビジョンが原因で、現場のルールや制度を変えた具体例はありますか?
3.ここで働く人が「自己承認」を感じる瞬間を、あなた自身の体験で教えてください。
これらの質問への答えが具体的であればあるほど、その会社はビジョンと日常が接続されている可能性が高いと言えます。あなた自身の「働く物語」を起点に、前向きに働ける環境を選び取っていくことができるはずです。