「ビジョンはいいのに、現場が動かない」をどう変えるか
午前:クライアント訪問前の「志の翻訳メモ」づくり
1. トップの言葉を、そのまま現場に流さない
- 社長が繰り返し使うキーワード(例:「挑戦」「地域」「仲間」)
- その言葉の背景にある原体験(どこでそれを痛感したのか)
- 現場の日常にすると、どんな具体行動になりうるか
- 営業なら:失注理由をチームでオープンにし、次の仮説を1つ必ず追加する
- 店舗なら:毎月1つ、接客の新しい声かけパターンを試してみる
2. “ズレ”の仮説を持って現場に入る
- この会社で、どこが一番ビジョンとズレていそうか
- そのズレを生んでいそうな構造(評価・会議・情報の流れ)は何か
午後:MEZAMEの設計会議と対話ファシリテーション
3. MEZAMEの設計会議:研修ではなく「変化のシナリオ」を描く
- この3カ月〜半年で、現場にどんな変化が起きていれば成功と言えるか
- そのために、誰と誰が同じテーブルにつくべきか(上司・部下・他部署)
- 「本音が出ない要因」は何か(評価・時間・顔ぶれ・安心感)
- 会議での発言者が増えたか
- 部門をまたいだ協働が生まれたか
- 一人ひとりの役割へのコミットが変わったか
4. 本音を引き出す対話ファシリテーションの工夫
- いきなり正解を問わない「この会社を良くするには?」ではなく、「最近、月曜の朝どんな気持ちで会社に来ていますか?」と“今ここ”から始める。
- 個人の物語から入る「この仕事を続けている理由」「しんどかったが、乗り越えた経験」など、自己承認のストーリーを共有してもらう。
- 対立を怖がらない「そのやり方は現場では無理だと思います」といった声が出たときこそ、背景を丁寧に聴く。否定ではなく、構造のヒントとして扱う。
夕方:振り返りと「小さな次の一手」設計
- 今日、どんな本音・変化の兆しが見えたか
- 誰のどの言葉が、組織の“北極星”になりそうか
- 次の1〜2週間でできる「小さな一歩」は何か
- 部長とメンバーで月1回の「Will(やりたいこと)対話」を入れる
- 歴史やビジョンを語るショートMTGを朝礼に組み込む
この仕事に向いている人・向いていない人チェックリスト
向いている可能性が高い人
- 数字プレッシャーの強い環境で、折れそうになりながらも踏ん張った経験がある
- 「このままの会議や評価では、現場は前向きになれない」と感じたことがある
- 人が変わる瞬間を見るのが好きで、その背景を知りたくなる
- 対立や違和感があっても、相手の事情を聴こうとできる
- きれいな言葉より、「明日から何が変わるか」にこだわりたい
向いていない可能性が高い人
- 「どうせ現場は変わらない」と最初から決めつけてしまう
- 人の話を聴くより、自分の正しさを証明したくなる
- 意味づけや対話に価値を感じず、「数字さえ出ればいい」と本気で思っている
- 自分の働き方を見直すより、組織だけを変えたいと考えている
選考前にやっておくと役立つ「違和感ストーリー」ワーク
- これまでの職場で「このままじゃもったいない」「変えたい」と感じた場面を3つ書き出す
- そのとき、何が起きていて、誰がどんな行動(または無行動)をしていたかを具体的に書く
- 自分はそこで、どんな一歩を踏み出したか/踏み出せなかったかを正直に振り返る
- 今振り返って、「もしもう一度あの場に戻れたら、どんな対話を始めたいか」を考える