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【MEZAMEの1Day】対話を通じて、組織の温度が変わる。変革の起点となるコンサルタントのリアルな仕事の流儀

1on1ミーティング , エンゲージメント向上 , 人材・組織開発 , 対話型研修 , 心理的安全性

2026.03.10

8:00事前設計ミーティング――「トップの想い」を言語化する

MEZAMEの1日は、クライアント先へ向かう前のオンラインミーティングから始まる。まず確認するのは研修ゴールではなく、「なぜ、いまこの組織でMEZAMEを行うのか」というトップの意図だ。

コンサルタントは経営者に、売上や離職率といった指標だけでなく、「3年後、この組織のメンバーにどう在ってほしいか」「この会社を立ち上げた原点は何か」を丁寧に聞き出す。ここで出てきた言葉をそのままスローガンにすることはない。現場のメンバーが自分ごととして語れるレベルまで“翻訳”し、ワークの設計に落とし込んでいく。

10:00会場準備――心理的安全性をつくる「場」の設計

会場に着くと、まず机の配置をチェックする。上下関係を感じさせるスクール形式ではなく、必ず円形や島型に組み直す。資料よりも、付箋・ペン・模造紙など「対話を可視化するツール」を中心に置くのが特徴だ。

コンサルタント同士で、最初のアイスブレイクの一言まで確認する。「今日は評価の場ではなく、みなさんの本音が会社の未来をつくる時間です」というメッセージを必ず伝え、安心して話していい空気をつくるところから、MEZAMEは始まる。

10:30導入セッション――過去ではなく「これから」を語る

冒頭で共有するのは、経営者のビジョンと、そこに至るストーリーだ。ただしコンサルタントが代弁するのではなく、可能な限り本人の言葉で語ってもらう。そのうえで、「今日は、このビジョンを“現場の行動”にまで落とし込む1日にしたい」と目的を明確にする。

続く個人ワークでは、参加者に「最近、仕事で嬉しかった瞬間」を書き出してもらう。課題や不満から入らず、ポジティブな経験から始めることで、「自分は役に立っている」という自己承認の土台をつくる狙いがある。

13:00 本音を引き出す対話――問いの精度が場の深さを決める

午後のセッションは、ペアや小グループでの対話が中心だ。コンサルタントが用意する問いはシンプルだが、かなり精査されている。

  • 「この会社で、あなたが一番価値を出せている瞬間はいつですか?」
  • 「いまの仕事で、あなたが本当は手放したい“思い込み”は何ですか?」
  • 「3年後、“ここで働いていてよかった”と言えるために、何が変わっていてほしいですか?」

表面的な業務の話ではなく、「Will(やりたいこと)」と会社のビジョンをつなぐ問いを投げることで、普段は語られない本音が少しずつ出てくる。

ときには、場が重くなることもある。「本当は、今のままでは続けられない」といった声が上がる瞬間だ。コンサルタントは否定も励ましも急がず、「そう思うに至った背景を教えてもらえますか?」とだけ返す。評価されない安心感が、対話を一段深いレベルへ導いていく。

16:00未来のストーリーボード――ビジョンを行動に落とし込む

終盤では、「ありたい組織の姿」をチームごとに描く。抽象的なスローガンではなく、「朝礼でこんな会話が交わされている」「1on1でこんな質問が飛び交っている」など、具体的なシーンとして表現するのがMEZAME流だ。

そのうえで、「明日から3カ月で変えること」を一人ひとりが宣言する。ポイントは、組織文化を変える大きな施策だけでなく、「会議の最初に、メンバーの“最近嬉しかったこと”を1つ聞く」など、小さな行動に落とし込むこと。ここまで落ちてはじめて、「ただ盛り上がって終わる研修」から脱却できる。

19:00振り返り・フォロー設計――現場に根づかせるために

参加者が解散したあと、コンサルタントは人事・経営層と短い振り返りを行う。印象的だった発言や、変化の芽が出始めたチームを共有しつつ、「1カ月後のフォロー1on1」「3カ月後のミニMEZAME」など、定着のための仕組みを設計する。

MEZAMEは1日限りのイベントではない。「対話を続けるきっかけをつくり、組織の中で自走してもらうこと」がゴールだと、トゥモローリンクは考えている。

明日から使える:1on1のための3つの質問

  • 最近の仕事で、「自分らしく働けた」と感じた瞬間はいつですか?
  • いまの業務の中で、「もっと任せてほしい」と思っていることは何ですか?
  • 3カ月後、「成長した」と実感していたい点を1つ挙げるとしたら何ですか?

チームミーティング用・ミニMEZAMEワーク

  1. 各自が「この1カ月で一番嬉しかった仕事の出来事」を紙に書く。
  2. 2~3人のペアで共有し、「なぜそれが嬉しかったのか」を深掘りして質問し合う。
  3. グループ全体で、「このチームの強み」と「もっと活かせそうなポイント」を一言ずつ出し合う。

小さな対話からでも、組織は変わり始める。MEZAMEの1日で起きていることは、決して特別な魔法ではない。問いを工夫し、安心して話せる場を用意し、見つかった思いを行動にまで落とし込む。その積み重ねが、「はたらくがもっともっと前向きに」という未来を現実にしていく。