9:00-10:30トップの志を引き出すヒアリング
朝一番の仕事は、経営者とのオンラインミーティングから始まります。テーマは「この会社は、なぜ存在するのか」。売上目標ではなく、創業ストーリーや原体験、社会に対して実現したい変化を丁寧に聴き出します。
よく使う問いの例は、
・最初に「この仕事が楽しい」と感じた瞬間は?
・10年後、社員が誇りを持って語っている状態とは?
・採用したいのは、どんな「思い」を持った人ですか?
表面的なスローガンではなく、言語化されていない想いを形にすることで、その後の採用メッセージや「MEZAME」の対話テーマが決まっていきます。
10:30-12:00経営の言葉を現場に翻訳する設計会議
ヒアリング内容をもとに、コンサルタントは社内メンバーと設計ミーティングを行います。目的は、トップの言葉をそのまま伝えるのではなく、「現場の日常」に接続したストーリーへ翻訳することです。
ここで整理するのは、
・経営のビジョンを表すキーワード
・現場社員が日々直面している課題
・「ビジョン×現場」をつなぐ問いの仮説
たとえば「はたらくがもっともっと前向きに」を、営業・店舗・バックオフィスなど職種ごとに「明日からの一歩」に落とし込める表現へ変換していきます。
13:00-14:30MEZAMEの場づくり準備とシナリオ作成
午後は、参加型未来プログラム「MEZAME」の具体的な場づくりです。単なる研修資料づくりではなく、「参加者が本音を語りたくなる流れ」を組み立てます。
アジェンダの例として、
1. 創業ストーリーとビジョン共有
2. 個人の原体験を振り返るワーク
3. チームで「理想の1年後」を描く対話
4. 明日からの小さなアクション宣言
時間配分や問いの順番、グループ分けの基準まで細かく設計し、「一人でやる」から「仲間と協力してやる」へ自然にシフトできる流れを整えます。
14:30-17:00ファシリテーション現場での「問い」の運用
いよいよ現場でのファシリテーション。事前に設計した問いをベースにしつつも、参加者の表情や空気を読みながら微調整していきます。
たとえば、場が固いときには、
・最近「明日早く会社に行きたい」と思えた瞬間は?
・逆に、行きたくなかった日の共通点は?
といった身近な問いからスタート。盛り上がり始めたタイミングで、
・自社のビジョンと、自分の「Will」はどこで重なりそうか?
など一歩深い対話に進めます。
コンサルタント兼ファシリテーターの役割は、「正解を教えること」ではなく、「一人ひとりの可能性に光を当てる質問」を投げ続けることです。
17:00-18:00研修直後の振り返りとフォロー設計
研修終了後すぐに、経営層・人事担当と15〜30分のショート振り返りを行います。狙いは、「やってよかった」で終わらせず、行動変容の芽を見極めることです。
確認するポイントは、
・どの問い・ワークで場が動いたか
・参加者から出てきたキーワードや不安
・明日から現場で試せるアクション案
この内容をもとに、1〜3か月のフォロー面談やチームミーティングのテーマ、社内コミュニケーションの仕掛けを簡単なロードマップとして整理し、「続き」を見据えた支援につなげます。
18:00-19:00行動変容を支えるツール作成とワークシート公開
最後の1時間は、参加者が日常に戻ってからも使えるツールづくりの時間です。
・1on1で使う質問リスト
・チームミーティング用の対話シート
・月曜日の朝に見返す「自分のWillメモ」
など、現場が「思いを言葉にし続けられる」仕組みを整えます。
記事の読者向けには、「自分ならどんな問いを投げかけるか?」を考えられる簡易ワークシート(問いのテンプレートと記入欄)をダウンロード特典として用意。経営層と現場の間に立ち、言葉を翻訳し、対話をデザインするという仕事の一端を、自分ごととして体験できる構成になっています。