立て看板メーカーの商品企画は「現場発」のチーム戦
立て看板やディスプレイ什器の企画は、最初から「企画職」だけが考えるわけではありません。お客様の近くにいる営業、図面を描く設計、工場で形にする製造リーダーが、それぞれの視点から課題やアイデアを持ち寄るチーム戦です。
例えば、ポスタースタンドなら「もっと交換を楽に」「雨の日でも文字がにじまない」など、現場の困りごとが起点になります。常磐精工のような自社一貫生産のメーカーでは、こうした声がすぐ試作につながりやすく、「気づき → 小さな工夫 → 新商品」という流れが日常的に起こりやすいのが特徴です。
営業職:お客様の「困った」を企画のタネに変える
営業の仕事は単なる販売ではなく、「課題の発見役」です。店舗や施設を訪問した際に、
・ポスター交換に時間がかかっている
・動線上で看板がじゃまになっている
・安全面でヒヤッとする設置をしている
といったリアルな課題を拾い、社内に持ち帰ります。
常磐精工では、この「生の声」をベースに、新しい構造のA型看板やポスタースタンドの企画がスタートすることも多く、営業の一言が新商品のきっかけになるケースも珍しくありません。コミュニケーション力が、そのまま企画力につながるポジションです。
設計職:アイデアを図面と試作で「実物」にしていく
設計は、営業や製造から上がってきたアイデアを、図面と構造で具体化する役割です。アルミフレームの強度、ポスターの入れ替えやすさ、組立やすさなどを両立させるため、CADや3Dツールを使いながら最適な形を探ります。
例えばコロナ禍で求められた飛沫防止パーテーションも、「倒れにくく、でも動かしやすい脚にしたい」といった現場の声をもとに、設計が脚部や接合部の新しい構造を提案し、試作と改善を重ねて生まれました。数字と図面に強くなるほど、企画の自由度が広がるポジションです。
製造リーダー職:つくりやすさ・安全性から仕様を磨き込む
製造現場のリーダーは、「つくりやすさ」と「使う人の安全」の両面から企画に関わります。実際に部材を加工・組立する立場だからこそ、
・このネジ位置なら作業が早くなる
・角を少し落とせばケガのリスクが減る
・梱包方法を変えれば輸送時の破損が防げる
といった具体的な改善案を出せます。
常磐精工では、工場で出たアイデアをその場で試作し、「この仕様なら年間3万台作っても安定する」といった観点で企画にフィードバック。結果として、高品質・高耐久の看板づくりにつながっています。
どのポジションからでも企画に関われるしくみと事例
自社工場を持つ看板メーカーでは、「現場発の企画」がしやすい仕組みがあります。例えば、
・営業が持ち帰った店舗オーナーの声
・製造スタッフの「この治具があれば早くなる」という提案
・ショールーム担当の「お客様が必ず触るポイント」の気づき
が社内で共有され、設計が図面に落とし込み、短期間で試作する流れです。
新構造のポスタースタンドや、工具いらずで組み立てられる飛沫防止パーテーションも、こうした現場アイデアから生まれた商品。職種に関係なく、気づきを口に出すことが企画参加の第一歩になります。
入社1〜3年目でできるアクションと成長ステップ
入社直後からできることは、意外とシンプルです。例えば、
・街中や商業施設のサインを観察し、「見やすさ・安全性」をメモする
・ショールームで実際の看板を触り、良い点・気になる点を書き留める
・図面ソフトや3Dツールを、社内勉強会やオンライン教材で少しずつ触ってみる
といった習慣づくりです。
1〜2年目は「気づく力」と「言語化する力」を鍛え、3年目には小さな改良提案を任されるイメージ。常磐精工のように現場からアイデアを募る文化がある環境なら、「自分が考えたものが形になる」経験を、段階的に積み上げていくことができます。