最初の一歩:「ものづくりは好き。でも自信がなかった」
今回紹介するのは、前職は接客業で製造経験ゼロだった入社3年目の社員Aさん。
「手を動かすのは好きだけど、図面も読めないし機械も触ったことがない。応募していいのか不安だった」と振り返ります。
決め手になったのは、常磐精工が「未経験歓迎」としていたことに加え、ホームページから伝わる“自社工場でものづくりを完結している”安心感。
「自分が関わったものがカタチになって残る仕事をしたい」という思いを胸に、思い切って門を叩いたのがスタートでした。
ショールームで知った「看板メーカーの奥深さ」
入社後まず配属されたのはショールーム。約50種類のスタンド看板を「見て・触れて・比べる」ことから仕事が始まりました。
Aさんは、先輩が得意先に説明する様子を横で聞きながら、用途やサイズ、耐久性の違いをメモ。
「同じA型看板でも、屋外用・屋内用、重りの有無、ポスター交換のしやすさなど、細かい工夫がたくさんあることに驚いた」と言います。
まず“使い手目線”で製品を理解したことが、その後の工場OJTで大きな助けになりました。
工場OJTとベテランの支えで「機械が怖くなくなる」まで
工場に移ってからは、ベテラン社員のもとでNC切断機やボール盤の基本操作をOJTで習得。
最初の1カ月は「触る前に必ず確認」「わからなければ止める」が合言葉で、スピードより安全重視。
アルミ材の扱い方やバリ取りのコツなど、職人技に見えた作業も「理由」と「手順」をセットで教わることで、一つひとつ腹落ちしていきました。
「図面の読み方も、実物を見ながら教えてもらえたので、専門用語が一気に“自分の言葉”になった」と話します。
はじめて街で見つけた「自分のつくった看板」の感動
入社半年ごろ、Aさんが加工から組立まで携わったポスタースタンドが、通勤途中の駅ビル前に設置されました。
「遠くからでも、アルミフレームの形で自社製品だとすぐわかった」と笑うAさん。
近づいてみると、組立のときに自分が迷った部分が、実際の使われ方に直結していることに気づき、責任感も実感したそうです。
それ以来、街中の看板が“景色”から“仕事の成果”に変わり、「次はもっと使いやすいものを」と考えるようになったといいます。
入社前に「やっておいてよかったこと・やらなくてよかったこと」
Aさんが振り返って「やっておいてよかった」と感じるのは、
- 街に出たときに、どんな看板があるか写真を撮っておいたこと
- アルミや鉄など素材の基本をネットで軽く調べたこと
逆に「やらなくてよかった」と思うのは、
- 完璧な図面読解やCAD操作の勉強(入社後のOJTで十分学べた)
- 製造業の専門用語を丸暗記すること
とのこと。基礎知識より、「ものづくりへの興味」を持続させる工夫が役に立ったそうです。
面接で喜ばれたポイントと、これから挑戦する人へのヒント
面接で特に反応がよかったと感じたのは、
- これまでに自分で作ったもの(DIY、模型、趣味の作品など)を写真付きで見せたこと
- ショールーム見学で気になった看板の「ここが便利そう」「ここはもっとこうしたい」を素直に話したこと
Aさんは「経験よりも、ものづくりを楽しめるかどうかを見てくれていると感じた」と話します。
未経験でも、街の看板に目を向けて自分なりの気づきを持っておくだけで、面接での会話がぐっと具体的になるはずです。