8:00〜 出社・朝礼|今日つくる看板を全員で共有
工場の1日は、現場リーダーによる朝礼からスタートします。まずはその日の生産計画を全員で確認。「A型看板を●台」「ポールサインを●台」など、種類と数量、納期の優先度を共有します。安全に関する注意点や、前日の気づきもここで共有されます。
若手スタッフから「この治具、こう変えたら作業早くなりました」などの提案が出ることもあり、ただ聞くだけでなく意見を出しやすい雰囲気。朝礼後はそれぞれ担当ラインに分かれ、機械の立ち上げや工具の点検を行いながら、静かな集中モードに切り替わっていきます。
9:00〜 アルミ材のカット・穴あけ|図面を形にする工程
最初のメイン作業は、長いアルミ材を看板のフレームになるパーツへと加工する工程です。図面や作業指示書を確認しながら、NC切断機やパネルソーを使ってミリ単位で寸法を揃えていきます。
穴あけや面取りにはNCボール盤や大型ミーリングマシンを使用。ボタン操作が中心なので、未経験でも使い方を覚えれば扱いやすい機械です。ただし「どこに、なぜ穴が必要か」を理解していると品質が安定しやすく、図面を読む力やイメージする力が自然と鍛えられます。
11:00〜 フレーム組立・溶接|精度とスピードのバランス勝負
加工したパーツを組み合わせて、看板の骨組みをつくる工程です。専用の治具にアルミ材をセットし、角度やサイズが狂わないよう慎重に固定。スポット溶接機でしっかりと接合していきます。
ここでは「早く組むこと」と「精度を守ること」の両立がポイント。経験を積むほど段取りがうまくなり、同じ時間でも仕上がる台数が増えていきます。
若手社員は先輩とペアを組みながら、最初はサポート作業からスタート。数か月かけて、自分一人で一台まるごと組み上げられるレベルを目指します。
13:00〜 検品・最終チェック|「MAKE THE BEST」を担う重要パート
午後は組み上がった看板の検品から始まります。キズや歪みがないか、サイズは図面どおりか、ボルトの締め忘れはないかなどを一つずつ確認。脚のガタつきや開閉の滑らかさなど、実際の使用感も試します。
「安価な海外製品と差がつくのは、最後の品質チェック」と考えているため、この工程は特に慎重。チェックシートを使いながら、少しでも気になる点があれば補修や調整を行います。自分の手を離れた看板が全国の店舗や施設で使われることを想像すると、自然と責任感も高まります。
14:00〜 梱包・出荷準備|お客様に届く“見えない仕上げ”
検品が終わった看板は、配送中のキズを防ぐためにしっかり養生して梱包します。段ボールや緩衝材の入れ方一つで到着時の状態が変わるため、「どう運ばれるか」を考えながら包むのも大事な仕事です。
同梱する説明書やパーツの種類も製品ごとに違うので、チェックリストで最終確認。出荷場に並んだパレットには、全国各地の納品先のラベルがずらりと並びます。自分が関わった看板が遠くの街に旅立っていく様子は、製造スタッフにとってのやりがいの一つです。
15:00〜 試作・カスタム対応|オーダーメイドで腕を磨く時間
常磐精工では、カタログ品だけでなく「1台からのオーダーメイド」にも対応しています。夕方の時間帯には、営業から持ち込まれた新しい案件の試作づくりを行うことも。
たとえば「このサイズでポスターを2面にしたい」「消毒液スタンドと案内表示を一体化したい」など、要望はさまざま。図面検討からフレーム構造の工夫まで、現場の意見も取り入れながら形にしていきます。単なる流れ作業ではなく、自分のアイデアが実物になり、次の定番商品につながる可能性もある工程です。
この仕事で身につく力・向いているタイプ・事前に知っておきたいこと
立て看板づくりの現場では、次のような力が身につきます。
・図面を読み、形をイメージする力
・機械操作の基礎スキル(切断・穴あけ・溶接など)
・段取り力とチームでの協調性
向いているのは「コツコツ作業が苦にならない人」「完成品を見て達成感を味わいたい人」「細かい部分に気づける人」。
入社前に知っておくと良いのは、体を動かす仕事であること、季節によって工場内の環境が変わること、そして覚えることは多いが、先輩が段階的に教える体制があるという点です。自分のペースで着実にスキルを積み上げたい人には、長く続けやすい環境と言えるでしょう。