商品企画・開発職とは何をする仕事か
常磐精工の商品企画・開発職は、「こういう看板・什器があったら便利だ」を形にする役割です。自社開発のアルミフレームをベースに、立て看板やポールスタンド、安全衛生用品、スタートアップ向け什器などを企画し、図面化・試作・改良を重ねて製品に仕上げます。
ポイントは、単なるアイデア出しではなく「使われ続ける道具」を設計すること。耐久性、メンテナンス性、価格、量産しやすさを同時に満たす必要があります。営業やショールーム、工場と連携しながら、ニッチ領域で「MAKE THE BEST」を追求するのがこの仕事です。
STEP1:市場ニーズ調査とコンセプト設計
最初のステップは「どんな課題を解く製品にするか」を明確にすることです。
主な情報源は次のようなものです。
・営業からの要望やクレーム、よくある相談内容
・ショールームでの来場者の声、使い方の観察
・業界動向や法改正(安全基準、感染症対策など)
例えばコロナ禍では、「消毒液を安定して設置したい」「倒れにくくしたい」といった声が蓄積し、「現場で安心して使える消毒液スタンド」というコンセプトが固まりました。ここでターゲット、利用シーン、価格帯までおおまかにイメージします。
STEP2:図面作成・試作と工場とのすり合わせ
コンセプトが決まると、企画・開発担当がアルミフレーム構造を前提に図面を描きます。既存パーツを流用するか、新しく金型が必要かもこの段階で検討します。
次に、工場と相談しながら試作品を製作。NC切断機やオリジナル枠組機で加工し、組立性や強度、見た目のバランスを確認します。
・組み立てやすさ(現場で迷わないか)
・安全性(角の処理、転倒リスクなど)
・コスト(加工工数や材料歩留まり)
を工場とすり合わせ、図面と仕様を何度か往復してブラッシュアップしていきます。
STEP3:ショールームでの検証と改良
試作品が形になったら、ショールームで実際に「見て・触れて・使って」検証します。
・ポスターやパネルの入れ替えやすさ
・LEDの明るさや視認性
・サイズ感や重さ、動かしやすさ
をスタッフ自身が試し、来場者にも感想を聞きます。
例えば飛沫防止パーテーションでは、「受付カウンターで手元が狭い」「高さをもう少し出したい」といったリアルな声から、開口部サイズや安定脚の形状を調整。ショールームは“リアルな現場テストの場”として、改良点の発見に大きく貢献しています。
消毒液スタンド・パーテーション開発の裏側
コロナ禍初期、世の中に消毒液スタンドが急増する中でも、常磐精工は「高耐久で倒れにくい」「ボトルサイズを選ばない」構造にこだわりました。若手メンバーの「ボトルを乗せるだけでなく、落下防止のフレームを追加したい」という提案から、アルミフレームでボトルを囲う仕様が生まれています。
飛沫防止パーテーションも同様に、受付・飲食店・オフィスなど複数の現場を想定し、幅や連結方法を検証。単なるアクリル板ではなく、「現場が片付けやすく、長く使える什器」として設計されました。
若手のアイデアが通るプロセス
企画・開発では、年次にかかわらずアイデアが歓迎されます。ただし「思いつき」ではなく、次のような形で提案することが重要です。
・どんなシーンで、誰が、何に困っているのか
・既存製品のどこが不便なのか
・アルミフレームならどう解決できそうか
実際に、入社数年の若手が描いたラフスケッチが、会議で検討され試作に進んだ事例もあります。自分の考えた構造が図面になり、工場で形になり、ショールームに並ぶ──この一連の流れを経験できるのが、常磐精工の開発の魅力です。
入社前からできるポートフォリオ・アイデアメモの作り方
企画・開発に挑戦したい人は、専門的な図面スキルがなくても「考え方」を示す準備ができます。
・街中の看板やスタンドを写真に撮り、「良い点・惜しい点」をメモ
・改善アイデアを簡単なスケッチで描く(横から・正面からの2視点など)
・ターゲットや利用シーン、予想コスト感も一言添える
こうしたアイデアメモや観察ノートをまとめれば、シンプルでも立派なポートフォリオになります。「便利で安全な社会をつくるために、何をどう変えたいか」を、自分の言葉と図で整理しておくことが、企画・開発への第一歩になります。