現場発のアイデアが歓迎される「MAKETHEBEST」の現場
常磐精工のスローガン「MAKETHEBEST」は、単なる掲げ言葉ではありません。若手でも「こうした方が便利になるのでは?」という気づきを、そのまま商品企画につなげる文化があります。ショールームでエンドユーザーの声を聞く営業、加工精度を追求する製造、使用シーンを想像する開発が、フラットに意見を出し合うのが日常です。そこに共通する軸は「今、最高だと誇れるか」。価格競争ではなく、使い手の安心・安全と耐久性をどう高めるかという視点からアイデアを磨き上げていきます。
若手3人が語る、アイデア誕生のリアルな瞬間
入社3年目の営業・Aさんは、飲食店から「ポスター交換がしづらい」と相談を受け、片手で開閉しやすいスタンド構造を発案。「図面なんて引いたことなかったのですが、ラフスケッチをそのまま持ち込みました」と振り返ります。製造2年目のBさんは、アルミフレームの角部品の組み立て手間を減らすジョイント形状を提案。開発1年目のCさんは、消毒液スタンドの転倒防止機能に着目し、ベース形状を一から見直しました。いずれも「現場で困っている人の顔」が出発点になっています。
「誰でも扱える機械」が後押しするスピーディな試作
常磐精工の工場には、NC切断機や大型ミーリングマシンなど最新設備が揃い、若手でも操作を習得しやすい環境が整っています。Bさんは、「最初は先輩に横についてもらいながら、アルミ材を自分の考えた寸法で切断していくプロセスにわくわくしました」と話します。紙の図面から3Dデータ、そして試作品へと一気通貫で進めることで、「頭の中のイメージ」が短期間で目に見える形に。失敗してもすぐに条件を変えて再加工できるため、トライアンドエラーのスピードが格段に上がっています。
ベテランとの協業で「作り手としての目」が養われる
一方で、新しい設備だけでは「MAKETHEBEST」は実現しません。長年、自立型看板をつくり続けてきたベテランのノウハウが、若手のアイデアを支えています。Cさんは、「図面上では成立していても、屋外での風の影響や設置現場のクセまでは読み切れません。そこをベテランの先輩が『ここは補強しておいた方がいい』と具体的にアドバイスしてくれる」と語ります。若手が考えた新しい構造に、ベテランが安全性とメンテナンス性の観点からチェックを加え、より実用的な製品へと仕上げていくのが常磐精工のスタイルです。
失敗も共有資産にする「やってみる」カルチャー
アイデアがすべて成功するわけではありません。Aさんの初提案は、コストが高くなりすぎて一度は見送りに。「正直ショックでしたが、なぜ高くなるのか、どこを簡略化すればいいのかを開発と一緒に徹底的に分解しました」と振り返ります。そのプロセスを社内で共有することで、「同じつまずきを繰り返さない仕組み」が少しずつ整っていきます。失敗を責めるのではなく、「せっかくのチャレンジだから、次につなげよう」という空気があるからこそ、若手も安心して新しい発想を口にできるのです。
「自分の考えたものが世に出る」までの流れ
3人の話を整理すると、アイデアが形になるプロセスはおおよそ次の通りです。
1. 現場の声や自分の気づきをメモにする
2. ラフスケッチや簡単な図面に起こす
3. 開発・製造と一緒に構造とコストを検討
4. NC機などで試作品を製作し、実際に触って検証
5. 営業やユーザーのフィードバックを受けて改良
6. 製品化・カタログ掲載・ショールーム展示へ
この一連の流れを、入社1〜3年目の若手が中心となって経験できるのが常磐精工の特徴です。
挑戦したい若手にとっての準備とアピールのポイント
「経験が浅くても挑戦できる」環境を活かすために、応募前に準備しておきたいのが、自分なりのポートフォリオと志望動機です。ポートフォリオは、専門的な作品でなくても構いません。「不便だと感じたモノをこう変えたい」という改善スケッチや、学校・アルバイトでの工夫事例などを、写真や図と一緒にまとめておくと、発想力を伝えやすくなります。志望動機では、「便利で安全な社会をつくる」「自立型看板のニッチトップに惹かれた」といった、常磐精工のミッションと自分の経験・関心がどうつながるのかを、具体的なエピソードとセットで言語化するとよいでしょう。