看板メーカーの「商品開発・技術職」とは
常磐精工の商品開発・技術職は、「看板をつくる人」ではなく、「看板を通じて社会の便利さ・安全を設計する人」です。A型看板をはじめとした自立型サイン、飛沫防止パーテーションやストレッチャーに変形する看板「サポートサイン」など、安全領域にも踏み込んだ開発を行っています。
特徴的なのは、自社開発のアルミフレームを核に、ディスプレイから防災・医療周辺まで、用途を横断したものづくりができる点です。技術的な検討だけでなく、現場の使い勝手や社会的課題を踏まえた企画力が求められます。
1つのアイデアが製品になるまでのステップ
1. 市場ニーズ・課題の発見
出発点は「現場の困りごと」です。商店街や施設の担当者、自治体・病院などからの声、展示会や営業からのフィードバックを通じて、「人通りの多い場所でも安全に使える看板が欲しい」「平時は案内板、災害時は救護にも役立つものはないか」といったニーズを拾い上げます。
2. ラフスケッチ・構想検討
商品開発・技術職は、ノートやタブレットにラフスケッチを描きながら、「どのアルミフレームを使うか」「どう変形させるか」「誰がどう運ぶか」といった観点でアイデアを形にします。「サポートサイン」のような多機能製品は、この段階で「看板」と「担架」という一見別分野の機能を一体化する発想が生まれます。
3. 試作設計と工場とのすり合わせ
CADなどで図面を起こし、強度・重量・コストを検討します。常磐精工は自社にNC切断機・パネルソー・スポット溶接機などを持つため、設計担当と工場担当が直接やり取りしながら、
- 既存のアルミフレームで対応できるか
- 新しい断面形状を開発する必要があるか
- 量産時の作りやすさ、安全性をどう確保するか
といったポイントを細かく詰めていきます。スタートアップ向けクリーンルーム骨組みや、防災ポシェット陳列什器のような案件も、このプロセスで仕様を固めます。
4. 試作・検証・ショールームでの評価
試作機ができたら、実際に触って・動かして・倒して検証します。堺のショールームでは、
- サイズ感や重量感
- ポスター交換のしやすさ
- LEDスタンドの明るさ
- 「サポートサイン」の変形操作のしやすさ
などを営業やお客様と一緒に確認し、改良点を洗い出します。ここで得た意見を反映させ、仕様をブラッシュアップしていくのが商品開発・技術職の重要な仕事です。
若手が企画に参加するリアル
常磐精工は平均年齢30歳前後と若い組織で、新しいアイデアを歓迎する文化があります。生産管理や設計からキャリアをスタートし、数年で「自分の考えた構造が採用された」「ショールームに自分の関わった製品が並んだ」という経験をする若手も少なくありません。
また、オリジナルアルミフレームを活かした新用途提案や、地域向けワークショップで使う什器の企画など、社内外のプロジェクトに関わるチャンスがあります。
未経験でも準備できるスキルとポートフォリオ
あると有利なスキル
- 簡単なスケッチ力(手描きで構造や使い方を説明できる程度)
- Excelや簡易ツールでの数値管理・工程管理の経験
- 3D CAD・2D CADの基礎(学校や独学レベルでも可)
- アルミ・鉄など素材の基礎知識、安全に関する基本的な理解
ポートフォリオの作り方
必ずしも完成度の高い製品である必要はありません。例えば、
- 「身近な不便さ」をテーマにした簡単なプロダクトのスケッチ
- 大学や前職で関わったものづくり・改善活動の写真と解説
- CADでモデリングしたシンプルなフレーム構造の例
など、「課題を見つけ、工夫して形にしたプロセス」が伝わる資料が有効です。
面接で評価されやすい視点
常磐精工の商品開発・技術職を目指す場合、次のような観点で自分の経験を語れると評価につながりやすくなります。
- 看板や安全用品を「社会のインフラ」として捉え、どんな価値を提供したいか
- チームでものづくりをした経験と、その中で自分が果たした役割
- 失敗から学び、改善したプロセス(試作や検証での気づき)
- 地域やユーザーとの接点を大切にしたエピソード
「完璧な技術力」よりも、「MAKE THE BEST(常に今、最高だと誇れるものを)」という姿勢で学び続けられるかどうかが重視されます。
ものづくりで社会の「便利と安全」を更新していく
看板は、日常の風景の一部でありながら、防災や安全の要にもなり得るプロダクトです。常磐精工の商品開発・技術職は、自社のアルミフレーム技術と現場の声をつなぎ、次の時代の「当たり前の安全・見やすさ」をつくる役割を担っています。
市場ニーズの発見からラフスケッチ、試作、工場とのすり合わせ、ショールームでの検証まで、ひとつひとつのプロセスにこだわりながら、常に「今のベスト」を更新していく。その仕事に魅力を感じる方にとって、看板メーカーの商品開発の現場は、大きなやりがいを感じられるフィールドと言えるでしょう。