スタートアップとつくる「共創型ものづくり」とは
常磐精工のアルミフレーム開発は、「何を作るか」よりも「誰と作るか」を重視しています。特徴は、自社ブランド製品だけでなく、スタートアップや新規事業の構想段階から試作に入り、量産・運用まで伴走することです。
社内にはNC切断機やパネルソーなどの設備が揃い、1台からの試作にも柔軟に対応できます。単に図面通りに作るのではなく、「どの場面で、誰が使うのか」を一緒に考えることで、販促ツールから安全衛生用品まで、用途に最適化されたアルミ製品を共創していきます。
若手発の試作プロジェクトが動き出すまで
あるプロジェクトでは、入社数年目の若手社員が「スタートアップ向けに、展示会で何度も使い回せるフレームを作れないか」と企画書を出したことが始まりでした。
まずは既存の看板フレームを分解し、「どこを変えれば組み立てやすく、運搬しやすいか」を現場の目線で整理。営業・設計・製造が参加する打ち合わせで、コストや強度、納期をすり合わせながら、「最初は小ロットで試そう」と、あえてスモールスタートに絞り込んだことが、スピーディな立ち上げにつながりました。
失敗から学ぶ、アルミフレーム開発のリアル
最初の試作では、「軽さ」を優先しすぎた結果、スタートアップのブースでぐらつきが発生。現場から「安心して使えない」と率直な声をもらいました。
そこで若手メンバーは、工場での耐久テストをやり直し、肉厚やジョイント構造を再設計。わずか数ミリの変更でも加工方法が変わるため、ベテランと連携しながら量産性も検証しました。失敗を見える化し、「なぜこうなったか」を図面と実物で共有するプロセス自体が、チームの技術資産として蓄積されていきます。
「自分のアイデアが製品になる」までのプロセス
常磐精工でアイデアが製品になる流れは、おおむね次のステップです。
1. 現場や顧客の課題を観察し、A4一枚程度の企画メモに整理
2. 社内レビューで用途・ターゲット・想定価格をすり合わせ
3.3Dデータと簡易試作で、サイズ感や強度を検証
4. 実際の現場でテスト運用し、改善点を反映
5. 製品仕様を確定し、カタログ・Web掲載へ展開
若手でも、この一連のプロセスすべてに関わることができ、「自分が考えたものが世に出る」手応えを得やすい環境です。
社内提案でアイデアを伝えるための3つのコツ
社内でアイデアを通すうえで重視されるのは、「おもしろさ」よりも「伝わりやすさ」です。提案の際は、次の3点を意識すると通りやすくなります。
1. 「誰の・どんな困りごと」を解決するのかを一文で示す
2.既存製品と比べたときの違いを、写真や図で見せる
3. 設備・コスト・納期の観点で「まず1台つくる案」を準備する
完璧な資料よりも、現場で確認できる仮説を用意することが、ものづくり企業の提案では重要です。
ポートフォリオで「挑戦したいこと」を具体化する方法
常磐精工でのチャレンジを考える人は、ポートフォリオや志望理由書で「やりたいこと」を具体化しておくと、共通言語が生まれやすくなります。
おすすめは、
・過去に自分で「工夫したもの」(学校課題やアルバイトの改善例でも可)
・そのとき意識した「使う人」と「制約条件」
・もしアルミフレームを使えるなら、どう改善するか
をセットでまとめることです。「こんな使い方のフレームを試したい」といったラフスケッチも歓迎され、共創のイメージが具体的に伝わります。