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三代目社長と考える「ものづくりベンチャーで働く」という選択肢──常磐精工がスタートアップの開発パートナーになるまで

アルミフレーム活用 , スタートアップ共創 , 町工場の挑戦 , 若手主体の開発 , 製品開発パートナー

2026.03.12

「看板だけの会社」では終わらせない

大阪・堺の住宅街の一角で、年間3万台以上のスタンド看板をつくる町工場・常磐精工株式会社。 A型看板の生産台数は国内最多クラスという、いわば“看板のプロ集団”だ。三代目社長・喜井翔太郎さんは、そのポジションに満足していない。 目指しているのは、「看板メーカー」から「アルミフレームを軸に共創するものづくり企業」への進化だ。

オリジナルアルミフレームが、ベンチャーを支える骨格になる

常磐精工の武器は、自社開発のオリジナル断面アルミフレーム。 A型看板やポールサインなど、自立型看板で培った設計・加工ノウハウがここに凝縮されている。このフレームを“看板以外”に応用しはじめたことで、スタートアップの開発パートナーという新しい役割が生まれた。

事例1:研究用クリーンルームの骨組み

あるスタートアップからの相談は、「実験用の小型クリーンルームをつくりたい」。 清浄度を保ちながら、レイアウト変更もしやすい構造が必要だった。そこで活きたのが、看板で培った「自立するフレーム」と「分解・組立のしやすさ」。 アルミフレームで骨組みを組み、パネルで囲う構造を提案し、試作から量産の手前まで伴走した。

事例2:防災ポシェットの陳列什器

別の依頼は、防災ポシェットを見やすく並べる店頭什器。 「限られた売り場で、いかに目立たせるか」は、まさに看板そのもののテーマだ。商品を引き立てる角度、耐荷重、持ち運びやすさを検討しながら、アルミフレームで什器を設計。 単に「台をつくる」のではなく、「売れる陳列」を一緒に考えるプロジェクトになった。

町工場なのに、入社数年で開発の前線に立てる理由

常磐精工の従業員の平均年齢は約30歳。 生産管理システムの導入や設備の刷新をきっかけに組織は若返り、同時に「若手が主体的に開発に関わる」文化ができつつある。

入社後すぐに任されるチャレンジ

  • 既存製品の改良案を出し、小ロットで試作してみる
  • スタートアップとの打ち合わせに同席し、仕様を一緒に詰める
  • ショールームでお客様の声を直接聞き、開発にフィードバックする

三代目は、商品開発を限られたメンバーの仕事にせず、「アイデアを出した人が主役になれる場」にしていきたいと話す。

このフィールドで活躍できるのは、どんな人か

求められるのは「完璧なエンジニア」ではなく、「手を動かしながら考えられる人」だ。

  • 図面より先に、まず試作してみたいタイプ
  • お客様の「困った」を聞くと、つい形にしたくなる
  • 細かい改善を積み重ねるのが苦にならない
  • 地域や社会の役に立つ“実用品”をつくりたい

常磐精工のものづくりは、派手さよりも「便利で安全な社会をつくる」ための地道な仕事だ。 だからこそ、自分の手で世の中を少し良くしている実感を得たい人には向いている。

自己PRで伝えたいポイントと、社長に投げたい質問

「気になる」と思った人が、行動に移すときに役立つヒントも整理しておきたい。

自己PRでアピールしたいこと

  • アルバイトや課題などで「こうしたほうが便利」と工夫した経験
  • 図面・CAD・3Dプリンタなど、ものづくりに関わった具体例
  • チームで試行錯誤しながら、完成まで粘ったプロセス
  • 地域や人の役に立つプロダクトに関わりたい理由

面接で社長に聞くと喜ばれる質問例

  • 「オリジナルアルミフレームで、今後チャレンジしたい分野は何ですか?」
  • 「若手発のアイデアから商品化された事例があれば教えてください」
  • 「スタートアップとの共創で、一番やりがいを感じた瞬間は何ですか?」
  • 「地域との関わりの中で、今後やってみたい取り組みはありますか?」

創業57年の町工場が、アルミフレームを武器にベンチャーの開発パートナーへと進化しつつある今。 「大企業でもベンチャーでもない、ものづくりベンチャーで働く」という選択肢を、自分のキャリアの中で一度じっくり考えてみてほしい。