自分の発想が「街の景色」になる仕事とは
常磐精工のものづくりは、「立て看板」「ディスプレイ什器」といった、街や施設で毎日目にする道具づくりです。自社工場で設計から加工・組立まで一貫して行うため、社員のアイデアが、そのまま製品のカタチや機能に反映されやすい環境があります。
メインターゲットは店舗や施設を運営する法人ですが、看板を利用する人、その先を通る人の安全・利便性まで意識するのが特徴です。文系・理系を問わず、「使う人のシーンを想像できるか」が、活躍するうえでの重要な要素になっています。
事例1:若手主導で生まれた「ウイルス禍の消毒液スタンド」
コロナ禍の初期、既存のディスプレイスタンドを見ていた入社3年目の社員が、「消毒液と案内表示を一体化できないか」と提案したのが新製品開発のきっかけでした。
社内で試作を重ね、アルミフレーム構造を流用しつつ、ボトルのサイズ違いに対応できる台座や、案内パネルの視認性を高める角度を検証。製造現場と営業が連携し、短期間で量産体制を構築しました。結果として、店舗・病院・オフィスなど幅広い現場に採用され、非常時のニーズに若手発のアイデアで応えた代表例となりました。
事例2:スタートアップと共創した「実験用ディスプレイ什器」
あるスタートアップから、「新サービスの実証実験用に、移動しやすくレイアウト変更も簡単な什器がほしい」という相談が寄せられました。入社2年目の社員がプロジェクトリーダーとなり、
・ヒアリングから要件整理
・ショールームでの既存製品比較
・自社アルミフレームを使った試作提案
を担当。工場と連携して数パターンを小ロット試作し、現場で実際に使いながら改良を重ねました。量産前提ではない「実験用途」にも、1台から柔軟に応えるメーカーだからこそ、若手が前面に立って関わる機会が生まれています。
事例3:現場の声から生まれた「ポールサインの安全カスタム」
商業施設向けポールサインの案件では、「人通りの多い通路で、ぶつかりにくい形状にしたい」という現場の声が出発点でした。若手メンバーが実際の設置現場を訪問し、歩行ルートや視線の高さを観察。
ベースのエッジ形状の見直し、足元の視認性を高める色使い、重心バランスの再検討など、細かな改良案を図面に落とし込みました。最終的には、施設側から「安心して長く使える」と評価され、同タイプの施設への水平展開にもつながりました。
文系・理系どちらも活躍できるフィールド
常磐精工の仕事は、「アイデアを言語化する力」と「形に落とす力」の両方が必要です。
・文系出身:利用シーンの整理、課題の言語化、顧客とのコミュニケーション
・理系出身:構造・素材・加工方法の検証、図面作成、試作評価
といった得意分野があり、プロジェクトでは互いの強みを持ち寄ります。製造設備は「誰でも扱える機械」への更新が進んでおり、未経験からでも段階的に技能を身につけられる環境が整えられています。
入社前からできる「アイデア発掘」のトレーニング
ものづくり未経験でも、日常の中で視点を養うことは可能です。例えば、
・街中の看板やポールサインを撮影し、「良い点/気になる点」をメモする
・店舗前のA型看板を見て、「雨の日」「夜間」「混雑時」など使用シーンを想像する
・安全衛生用品(パーテーションや消毒液スタンド)の「使いにくさ」を3つ書き出す
といった習慣を続けると、「使う人目線でものを観察する力」が養われます。この視点こそが、新しい看板やディスプレイ什器を考えるうえでの土台になります。
応募書類を「ミニポートフォリオ」にする工夫
専門作品がなくても、応募書類でアイデアや視点を示すことは可能です。例えば、
・「街で見つけた看板3選」と、その改善提案を1枚にまとめる
・1つの店舗をテーマに、「あったら便利なサイン・什器」をスケッチ付きで提案する
・アルバイト経験などから、「こんなサインがあれば助かった」という気づきを図と文章で整理する
といった資料を添付すると、「自分が考えたものが形になる仕事」に向き合う姿勢が具体的に伝わります。完璧な図面やCGである必要はなく、「観察→気づき→提案」の流れが見えることが重要です。