採用メディア発信サイト

仕事のこと

【求人票だけじゃ伝わらない】「商品開発・技術職」のシゴト図鑑──アイデアが“街中の看板”になるまで

プロダクトデザイン , 工場連携 , 看板・サイン什器 , 設計開発プロセス , 量産設計

2026.06.16

商品開発・技術職は「街の見え方」をつくる仕事

常磐精工の商品開発・技術職は、「立て看板」「ディスプレイ什器」「安全衛生用品」を中心に、街の情報の見え方をデザインする仕事です。CADで図面を引くだけでなく、営業やお客様からの声を拾い、材料・構造・コスト・安全性を総合的に組み立てていきます。アルミ加工を得意とする自社工場と連携し、1台ものの試作から、年間数万台レベルの量産までを見据えて設計するのが特徴です。

STEP1:企画のタネ探し──「不便・不安」を拾い集める

最初の仕事は、「何をつくるか」のタネを見つけること。営業からの要望、展示会でのトレンド、工場からの技術シーズなど、情報源はさまざまです。例えば「ポスター交換のたびにネジを外すのが面倒」という声から、ワンタッチで開閉できるA型看板の企画が生まれました。開発メンバーは、街中の看板や施設の案内表示を日常的に観察し、「危なそう」「見にくい」「もっと楽にできそう」をメモして、次の企画のヒントにします。

STEP2:試作と社内レビュー──「触ってみて」から学ぶ

企画の方向性が決まると、まずは簡易な試作品をつくります。アルミフレームの断面形状や、ヒンジ部の構造、安定脚の角度などを変えながら、社内で実際に開閉・移動・収納を試します。試作段階では、図面上だけでは分からない「重さの感じ方」「指を挟みそうなポイント」「デザインの野暮ったさ」が見えてきます。ショールームで他製品と比較したり、工場スタッフや営業にも使ってもらい、多角的なフィードバックを得るのが常磐精工流です。

STEP3:量産設計と工場とのすり合わせ──「作りやすさ」も設計する

試作で方向性が固まったら、NC切断機やパネルソーなど実際の設備を前提に、量産設計を行います。ここでは「コスト」と「作りやすさ」が重要です。たとえば部品点数を減らして組立工数を短縮したり、共通部品を採用して在庫管理を楽にしたりと、工場と綿密に打ち合わせします。「現場でどう組むか」「どこで歪みやすいか」といった職人の知見を取り入れながら、品質と生産性のバランスを取るのも技術職の役割です。

STEP4:発売後の改善──若手のアイデアが製品を育てる

発売して終わりではなく、そこからが改善のスタートです。例えば、若手メンバー発案の「ボトルのサイズを選ばない消毒液スタンド」は、初代モデルの発売後、「子どもが押しても倒れにくくしてほしい」という声を受け、ベース形状と重心配置を改良。店頭実験とクレーム分析から改善案を出したのも若手でした。図面が苦手だった入社当初から、先輩のレビューでミスのパターンを言語化し、少しずつ「壊れにくい形」を自分の中に蓄積していきます。

開発職を目指す人が今からできる準備リスト

開発の現場に近づくために、次のような「小さな習慣」が役立ちます。

  • 街中の看板観察ノートをつける(場所・使われ方・良い点・改善点を一言で)
  • 「こう変えたら便利」を1枚のスケッチにまとめる練習をする
  • 身近な道具の「ここが危ない・壊れそう」を3つ書き出す
  • 簡単な寸法入りイラストで、サイズ感を説明する練習をする

こうしたミニ改善アイデアの蓄積は、ポートフォリオ代わりの「考え方の証拠」になります。

アイデアが街に立つまでを意識して学んでいく

商品開発・技術職は、単なる「設計担当」ではなく、企画から改善まで一貫して関わる仕事です。常磐精工では、自社工場とショールームを行き来しながら、「使い手のリアル」と「つくり手のリアル」を行ったり来たりする経験ができます。街を歩くたび、自分が関わった看板やスタンドを目にするようになると、「あの時の一つの寸法変更が、今日も誰かの安全と便利を支えている」と実感できるはずです。その感覚を想像しながら、まずは身の回りのモノづくりを観察することから始めてみてください。