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「提案営業」って売り込みじゃないの?──ショールーム担当の仕事がわかる3つの実例

ショールーム接客 , 安全な空間設計 , 展示会ディスプレイ , 店舗用看板 , 課題ヒアリング

2026.06.05

ショールームの「提案営業」とは何をする人か

常磐精工のショールーム担当は、いわゆる「ゴリゴリ売り込む営業」ではありません。役割は、2,000種以上のラインナップから選び抜いた約50種類の実機を前に、「お客様の課題を一緒に言語化し、最適な看板・什器を一緒に選ぶ人」です。LEDの明るさ、ポスター交換のしやすさ、動線に合うサイズ感など、カタログだけでは分からないポイントを体感してもらいながら、条件整理・比較・メリット・デメリットまで整理して伝えるのが仕事の中心。売上だけでなく、「便利で安全な社会づくり」にどう貢献するかを軸に話すのが特徴です。

実例1:飲食店の「ファースト看板」を一緒に選ぶ

開業準備中の飲食店オーナーが、「どんな看板が集客に効くのか分からない」と来館するケースです。提案営業はまず、コンセプト・客単価・営業時間・設置場所の制約(風の強さ、歩道の広さ、電源有無)などを丁寧にヒアリング。そのうえで、A型看板やポスタースタンド、マーカースタンドを実際に並べて比較し、「視認性」「メニュー変更のしやすさ」「耐久性」を一緒に検討します。結果として導入されるのは1~2台でも、「開業後のメニュー変更」や「季節のキャンペーン」まで見据えて、長く使える組み合わせを提案するのがポイントです。

実例2:医療機関への安全衛生用品の提案

医療機関や福祉施設からは、「感染対策と案内表示を両立させたい」という相談が多く寄せられます。ここでの提案営業は、飛沫防止パーテーションや消毒液スタンドに加え、待合室や動線案内用のポールスタンド、パネルスタンドまで含めた「トータルな場づくり」をサポートします。患者層(高齢者が多いなど)や、車椅子・ストレッチャーの通行幅を考慮しつつ、転倒リスクの少ない配置や表示サイズを一緒に検討。単に数量を売るのではなく、「安全で迷いにくい空間設計」の観点から、現場のスタッフと対話しながら決めていきます。

実例3:スタートアップと進める試作ディスプレイ

展示会出展を控えたスタートアップから、「自社プロトタイプを魅力的に見せたい」という相談が来ることもあります。この場合、ショールーム担当は、自社開発のアルミフレーム技術を背景に、図面やラフスケッチを見ながら開発担当者と一緒に形を考えます。既製ディスプレイスタンドをベースに仕様変更したり、工場と連携して1台からのオーダーメイド試作を調整したりするのも業務の一部。単価よりも、「どうしたらプロダクトの価値が伝わるか」を起点に、サイズ・構造・組立性・輸送のしやすさまでを総合的に提案します。

提案営業の1日の流れと求められるコミュニケーション力

1日は、おおまかに「問い合わせ対応」「来館対応」「社内調整・見積作成」で構成されます。午前中にメール・電話で相談内容を整理し、午後はショールームでの案内やオンライン打ち合わせ、合間に工場や開発担当との仕様確認を行うイメージです。求められるのは、強く売る力よりも「聞き出す力」「かみ砕いて説明する力」「比較材料を提示する力」。専門用語を並べるのではなく、「この違いが日々の使い勝手にどう影響するか」を、相手の業種・経験に合わせて伝えるコミュニケーションが重要になります。

未経験でも活かせる経験と、自己PRで伝えたいポイント

接客・販売・飲食・サービス業での経験は、提案営業に直結します。特にアピールしやすいのは、
・お客様の要望を聞き出し、最適な商品やメニューを提案した経験
・クレームや要望を、社内にフィードバックして改善につなげた経験
・限られた選択肢の中で、予算や目的に合わせて比較提案した経験
などです。自己PRでは、「何をどのように聞き、どう提案し、どんな結果につながったか」を具体的に書くと評価されやすくなります。数字(来店数UP、客単価UPなど)があれば、あわせて示すと説得力が増します。

ショールーム見学のときに質問したいことリスト

見学の機会があれば、「売上目標」よりも「お客様との向き合い方」が分かる質問を用意しておくと、仕事理解が深まります。例えば、
・よくあるお客様の相談内容と、その時の対応の流れ
・提案が難しかったケースと、どう解決したか
・ショールーム担当と工場・開発との連携の仕方
・新人が最初につまずきやすいポイントと、乗り越え方
・評価される提案事例と、その理由
など。実際の看板やディスプレイ什器に触れながら質問することで、「モノづくりから答えを出す」仕事のイメージがより具体的になります。