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100年企業の挑戦と継承―昭和製線が紡ぐ伝統とイノベーション

アップサイクル , 事業継承 , 企業文化 , 品質向上 , 海外展開

2026.02.25

はじめに ― 積み重ねた伝統と、その先へ挑戦する志

大阪府富田林市に本社を構える昭和製線株式会社(公式サイト)は、創業から100年余りの歴史を持つ老舗の銅線加工メーカーです。初代が1920年に大阪で創業して以来、四代にわたり技術と信頼を積み上げてきました。しかし、伝統を守るだけでなく、常に時代の変化を捉え、新しい挑戦にも果敢に取り組んできた点が、昭和製線の真骨頂です。本記事では、経営危機からの再生、海外展開の成功事例、さらには太陽光パネルのアップサイクルというイノベーティブな取り組みまで、“老舗ベンチャー”の現在と未来を詳細にご紹介します。

100年企業の原点 ―受け継がれる精神と事業内容

昭和製線株式会社の歴史は、前身の「平野電線製造所」に遡ります。第二次世界大戦後の清算を経て、1956年に現在の会社として再出発。主力となる事業は、ジャンパー線や鉛フリーはんだメッキ銅線の製造を中心とし、電子部品から電線用導体まで幅広く対応しています。同社の基盤は「全社員が品質向上についての研究員である」という品質重視の精神。徹底した3S活動や改善活動により、時代が変化しても変わらない本質を守り続けています。

経営危機からの脱却 ― 本質を見つめ直す“地道な改善”

歴史の長い企業にも転機は訪れます。かつて昭和製線は出荷量減少や利益の悪化、お客様の品質要求の高まりに応じきれず、クレームや設備老朽化に悩まされていました。それら一つ一つの問題に対して、社長自ら原因を徹底追及。特に銅線の表面洗浄やコーティング工程など、細かな点まで根本改善を重ねました。顧客との対話と社内の意識改革を同時に推進し続けた結果、クレームも減少し、「品質こそ信頼の源泉」である原点を再認識することとなります。

世界市場への扉 ― “日本製”の信頼と東南アジア展開の現実

2014年、経営再建の糸口となったのが東京での展示会への出展でした。何気なく並べた自社製品が、台湾・香港・東南アジアのバイヤーから高評価を集めます。「日本製は信頼できる」という海外の声に背中を押され、ネット販売から輸出を本格化。東南アジア向けの銅線需要は安定成長を続け、質の高さが世界で価値を持つことを実感しました。価格競争ではなく、品質と信頼を最大の武器にする戦略。それが老舗企業の海外展開のカギとなっています。

“とりあえずやってみる”柔軟さ ― 小規模だからこその機動力

昭和製線が持つもう一つの強みは、従業員20名ほどという小規模企業ならではの柔軟なチャレンジ精神です。社長の「とりあえずやってみる」という姿勢のもと、思い切った改善や新規事業にも素早く取りかかることができます。最近では電子部品用リード線やジャンパー線の製造技術を活かし、既存分野にも新たな角度からの施策を導入しています。

未来への布石 ― 太陽光パネル“アップサイクル”事業

近年、昭和製線が取り組む注目の新事業が「太陽光パネルのアップサイクル」です。廃棄される太陽光パネル問題に着目し、パネルをホワイトボードや卓球台、ベンチ型の超小型発電所など、多彩な製品へ再利用。特に2025年の大阪・関西万博会場では、アップサイクルパネルのベンチ「そらいす」を実験的に設置し、充電スポットや熱中症対策に活用されています。これら新事業には半年間のデータ蓄積とリアルなフィードバックを活かし、将来的な社会課題解決型ビジネスとして発展が期待されています。

人材育成と企業文化 ― 「人間力」を重視する職場

昭和製線が掲げる理想の人材像は「自分ごと」として物事に向き合える人。「全社員が品質向上についての研究員」という企業精神に基づき、声かけや日々の前向きな言動を大切にしています。社員同士が成長し合う環境を整え、長い歴史の中で着実に培った“人間力”が次世代にも受け継がれています。

まとめ ―伝統と挑戦に共感できる未来志向の人材へ

100年を超えた今も、昭和製線株式会社は慢心することなく「変化し続ける挑戦」を続けています。安定した本業である銅線事業をベースに、品質・信頼・技術承継を徹底する一方、新規事業の開発や海外展開へ前進しています。自分自身も会社の一員として「時代に合わせて進化できる文化」や「ものづくりの哲学」に共感し、新しい歴史を一緒に築く──そんな未来志向の方にとって、昭和製線は絶好の職場となるでしょう。