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100年企業の底力!昭和製線が“変化対応力”で長寿企業になった理由

事業継続 , 人材育成 , 品質管理 , 海外展開 , 老舗企業

2026.02.13

はじめに ― 老舗製造業が問いかける「選ばれ続ける」価値

「創業100年企業」は、ただ長く続いているだけの存在ではありません。その背後には時代ごとにアップデートされてきた価値観、顧客志向、そして変化に柔軟な対応力が詰まっています。大阪府富田林市の昭和製線株式会社は、ジャンパー線や鉛フリーはんだメッキ銅線などの製造を主事業とする、社員数20名の精鋭集団。1920年の創業以来、4代にわたり「品質」と「顧客への誠実な向き合い」を貫いてきました。本記事では、昭和製線がなぜ100年超えても必要とされ続けるのか、その真価と、そこに宿るキャリアアップのヒント、挑戦する人へのメッセージを紐解きます。

伝統を守りつつ時代に合わせて進化する組織力

昭和製線株式会社の歴史は、1920年に大阪の平野区で平野電線製造所が設立されたところから始まります。戦後の一時清算を経て、1956年に現社名として再スタート。その後も時代ごとの変化に果敢に挑み、「全社員が品質向上についての研究員である」という創業時からの精神を守り抜いてきました。特筆すべきは、経営トップ自らが「会社はお客様・社員・その家族を幸せにするためにある」という価値観に立ち、時代の流れや顧客ニーズの変化に真剣に向き合ってきた点です。

経営危機を乗り越えた「品質」への徹底的こだわり

栄光の歴史のなかにも、注文数や売上の減少、顧客クレームの多発、設備の老朽化など、避けられない難局が何度も訪れました。4代目社長・廣瀬康輔氏は「見えないゴールを追い続ける」姿勢で、原因徹底究明と社員一丸の品質改善をリード。たとえば製造工程の表面洗浄不足が原因であった品質問題には、根気強く現場と対話を重ね、原因究明と再発防止のサイクルを回しました。単なる「現状維持」ではなく、常に「昨日より良くする」という意識が社風として根付いています。

「日本品質」の信頼性を武器に海外に飛躍

経営再建を模索するなかで大きな転機となったのが、東京での展示会。海外バイヤーから「日本製には信頼がある」と評価を受け、2014年から東南アジアを中心に輸出を拡大。単なる価格競争ではなく「安心・高品質」そのものが昭和製線のグローバル市場での強みになりました。現在も安定した受注を支えに、さらに広いアジア市場へのアプローチを進めています。この姿勢は、「ものづくり日本」の精神を体現していると言えるでしょう。

小さな組織だからこその「とりあえずやる」挑戦力

昭和製線が持つ最大の強みのひとつは、小規模だからこそのアジリティ。意思決定から実行までが圧倒的に早く、「とりあえずやってみる」というカルチャーが根付いています。表面コーティング技術を磨き続けるだけでなく、太陽光パネルのアップサイクル(再活用)という新規事業にも積極参入。たとえば、太陽光パネルをホワイトボードやテーブル、屋根付きベンチ(“そらいす”)などに再加工。実証テストを重ね、2025年の関西万博では実際に会場設置も実現しています。環境問題解決への独自アプローチも、次代の100年企業像を示しています。

社員に求められるのは「人間力」――自分ごと化と成長意識

昭和製線は、「他人事ではなく自分ごととして動く」社員を重視しています。仕事の意味や価値を自ら問い直し、「お客様のために何ができるか」を起点に考える。そのために同社では声掛けや前向きなフィードバック、オープンな情報共有で前向きな職場づくりにも注力。「人間力」とは単なるスキルや知識ではなく、相手を思いやり周囲に良い影響を与える行動力のこと。「成長したい」「挑戦したい」思いのある人には最高の環境が用意されています。

「変化対応」こそ100年企業のDNA――次の成長フェーズへ

今後の昭和製線は、銅線加工の本業安定化を図るとともに、作業環境や設備投資への継続的な投資、さらには新分野の開拓を重視します。より良い現場環境から生まれる利益で、新たな事業や生産体制への投資サイクルを回し、組織として「いつでも変化できる」体質を維持。これこそ、永続する企業に求められる“変化対応力”と言えるでしょう。

まとめ ― あなたのキャリアも変化対応力で進化する

昭和製線株式会社は、100年以上にわたり品質と顧客志向を貫きつつ、失敗を恐れず新しい挑戦を続けてきました。「継続すること」と「変化すること」の両立の中に、長寿企業の真髄があります。時代の荒波に揉まれたリアルなエピソードから学ぶべきは、「本質を見極め、現場の声と向き合い、改善と挑戦を継続する」姿勢です。

「ものづくり日本」や地域産業に関心がある方、現場からイノベーションを生み出したい方、そして成長意欲に溢れるビジネスパーソンにとって、昭和製線の物語はきっとキャリアの道標となるはずです。公式サイトもあわせてご覧ください。