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環境のこと

「日本のものづくりの信頼」を世界へーー昭和製線のグローバル展開のリアル

アップサイクル , 人材育成 , 品質管理 , 海外進出 , 製造業

2026.02.09

海外展示会から始まった、昭和製線の世界への挑戦

大阪府富田林市に本社を構え、銅線加工の分野で100年余の歴史を誇る昭和製線株式会社。4代目社長・廣瀬康輔氏のもと、「日本の品質」を守りながらグローバル市場に果敢に挑戦してきました。その転機となったのが、海外バイヤーとの偶然の対話から生まれた“日本製”への信頼。この記事では、なぜ日本のものづくりが世界で評価され、昭和製線がどのようにグローバル展開を果たしてきたのか、そして現場の社員が体感したリアルな成長ストーリーについてご紹介します。

伝統ある技術、信頼を手で編み続ける

創業1920年、戦後の再出発を経て70年。昭和製線はジャンパー線・はんだメッキ銅線の製造、錫メッキ銅線などの加工を一貫して行う中小製造業です。会社の原点には「全社員が品質向上についての研究員である」という精神が根付き、日々3S活動と現場改善に取り組み続けてきました。

長年「品質」にこだわるものづくり企業であり続けたものの、時代の変化によって経営も容易ではありません。市場縮小と厳しいコスト競争。さらに、顧客の品質要求が年々高まり、設備も徐々に老朽化しました。しかし、この逆境こそが、「本物の品質」を見極め直し、工程の細部まで徹底的に見直す契機となりました。

「日本製だから信頼できる」ーー展示会で掴んだグローバル市場の扉

転機は、経営立て直しを模索した2014年の東京展示会。自社製品をただ並べただけのブースに、台湾や東南アジアのバイヤーから次々と「日本製は買えないのか」と質問を受けました。「なぜ日本製が?」と疑問に思う廣瀬社長に、現地の担当者は「自国では信用できる材料がない。だから日本製が欲しい」と力強く語ったのです。

ここから昭和製線は、東南アジアへの銅線輸出を本格化。コスト競争が激しい海外市場でも、日本ならではの「安定した品質」と「信頼性」は想定以上に強い武器となりました。海外販売のノウハウもゼロから構築し、「とりあえずやってみる」を繰り返すことで、現地の声に応えながら販路を着実に広げていきました。

社員が現場で体感した“世界基準”の成長

海外プロジェクトの現場では、社員一人ひとりが「自分事」として現場改善に取り組んでいます。たとえば、検査基準や注意点は国によって細やかに違いがあり、現地パートナーとの密なコミュニケーションが不可欠。現地ユーザーの声に耳を傾け、納品後のフィードバックを即座に現場へ共有するPDCAサイクルは、「品質へのこだわり」という、まさに日本のものづくり魂そのものです。

アジア圏へ初出荷した若手社員は、「自社製品が“Made in Japan”として世界の現場で選ばれる。その喜びと責任感は格別でした」と語ります。未知の市場への対応や、配送・メンテナンスの仕組みづくりを経験し、大きな成長につなげています。

業界の垣根を超えて、新たな未来へ――社会課題に挑戦するアップサイクル事業

「時代とともに変わる社会課題にどう応えるか」。昭和製線は近年、廃棄される太陽光パネルをアップサイクルし、ホワイトボード兼発電パネルやベンチ型発電所といった新商品の実証を開始しました。2025年には大阪・関西万博にも「そらいす」ベンチを展示。脱炭素・CO2排出削減への具体的な取り組みとして、高い注目を集めています。

本業で得た利益を未来の設備・人材に再投資し、時代の大きなうねりに柔軟に挑み続ける。その姿は、「日本の製造業は伝統だけでなく、課題解決力と挑戦力を兼ね備えている」ことの証でもあります。

グローバルで活躍したい人へ――昭和製線が伝えたいメッセージ

日本のものづくりは“現場”の知恵と実行力が支えています。昭和製線が今まさに求めているのは、ただ「言われたことをする人」ではなく、「自分の行動が顧客や社会の未来にどう役立つか」を意識し、変化と成長に挑める人材です。社員は20名ほど、小規模だからこそ意見が反映されやすく、一人ひとりの行動がダイレクトに会社の“未来”へとつながります。

グローバルなフィールドで自分の成長を実感したい方、変化の最前線に立つものづくりの現場でチャレンジしたい方に、昭和製線の扉は大きく開かれています。

まとめ:日本の信頼、技術、挑戦心を世界へ

昭和製線のグローバル展開は、「日本品質」の信頼を起点とし、社員一人ひとりの“やってみる”精神で成し遂げられたものです。伝統を守るだけでなく、新しい分野や社会課題にも進んで向き合いながら、世界に選ばれる企業へと進化を続けています。これからも同社は、「日本のものづくりの信頼」を世界に伝え、ともに挑戦できる仲間を求めています。公式サイトはこちら:昭和製線株式会社