モノを売るより、「未来の当たり前」を一緒につくる仕事
昭和製線株式会社の企画営業職は、完成した製品をカタログ片手に売り歩く仕事ではありません。銅線加工で培った技術を起点に、太陽光パネルのアップサイクルや東南アジア向け輸出など、「まだ形になっていないビジネス」をお客様と一緒に形づくる役割です。社内の技術担当・製造現場と綿密に連携しながら、課題の解像度を上げ、試作品づくりや展示会出展を通して解決策を社会に提示していきます。
案件ストーリー①:太陽光パネルを「そらいす」に変える
大量廃棄が懸念される太陽光パネルを、ホワイトボードやテーブル、ベンチ「そらいす」にアップサイクルするプロジェクトは、まさに「とりあえずやってみる」から始まりました。
企画営業の最初の役割は、「なぜ捨てられてしまうのか」「どんな場面なら再利用価値が生まれるのか」を、自治体や企業、学校関係者から丁寧に聞き出すことです。たとえば、ある自治体では「防災拠点で使える屋外ベンチがほしい」という声が出ました。そこで企画営業は社内の技術担当と協議し、「耐久性」「安全性」「メンテナンス性」の条件を整理。簡易図面とラフなモックアップをつくり、現地ヒアリングを重ねながら形状やサイズを調整していきました。
展示会では、防災・教育・オフィスなど複数の利用シーンを想定したサンプルを用意し、来場者の反応をリアルタイムでフィードバックとして回収。試作品→展示→改良のサイクルを高速で回すハブとして、企画営業が機能しています。
案件ストーリー②:東南アジア市場に「日本品質の銅線」を届ける
同社の基盤事業である銅線加工は、海外市場でも高いニーズがあります。東南アジアの電子部品メーカーから「日本製並みの品質で、安定供給できるリード線がほしい」という相談を受けた際、企画営業が担ったのは価格交渉よりも「品質要件のすり合わせ」でした。
顧客の工場を訪問し、実際の基板実装ラインや検査基準を確認。微妙なメッキ厚さの違いが歩留まりに与える影響などを技術担当と一緒に分析し、サンプル出荷と評価を数回繰り返して仕様を確定させました。その後も、現地代理店や物流パートナーとの調整、クレーム発生時の原因究明まで、企画営業が一貫して伴走します。
「日本製への信頼」を守る最前線として、海外市場の要求水準と社内の製造レベルをつなぐことが、このポジションの重要なミッションです。
企画営業に「あると活きる力」
英語力:正確な合意形成のためのツール
海外顧客とのメール・オンライン会議で、仕様・納期・品質条件を齟齬なく確認するためには、読み書き中心の実務英語力が役立ちます。完璧なスピーキングよりも、「確認の質問ができる」「議事録を書ける」レベルがあると、プロジェクト推進がスムーズになります。
図面理解:技術と顧客の共通言語
仕様書や簡単な機械図面を読み、線径・メッキ厚・許容差などの意味がつかめると、技術担当との打ち合わせが格段に効率化します。「ここを変えるとコストと品質にどう効くか」を理解できれば、お客様への提案の幅も広がります。
コミュニケーション力:相手目線で聞き、翻訳する力
昭和製線が重視するのは、「相手を思いやる言動で周囲に好影響を与える」人間力です。要望を鵜呑みにするのではなく、「本当の困りごとは何か」を一緒に言語化し、それを製造現場が動ける仕様に翻訳する力が求められます。
入社前からできる実践的な準備
展示会レポートを自分なりにまとめてみる
環境・エネルギー・モノづくり系の展示会に足を運び、気になったブースを数件ピックアップして「どんな課題にどう応えていたか」「来場者は何を知りたがっていたか」をレポートにまとめてみてください。企画営業の実務に近い「情報整理と提案の視点」が鍛えられます。
SDGs・再エネニュースを継続的にウォッチする
太陽光パネル廃棄問題や、再エネ・アップサイクルのトレンドは、同社の新規事業と直結しています。「どの国・地域で、どんな規制やニーズが生まれているか」を日常的に追いかける習慣は、将来の提案テーマの種になります。
「ものづくり×企画営業」でキャリアを築くという選択肢
昭和製線の企画営業は、既存製品の販売にとどまらず、100年続く銅線加工技術を軸に、新たなマーケットや価値のつくり方を試し続けるポジションです。「とりあえずやってみる」実行力と、「お客様と社員とその家族を幸せにする」という視点を両立させながら、ものづくりの現場と社会課題をつなぐ。そんなキャリアを志向する人にとって、挑戦しがいのあるフィールドと言えるでしょう。