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仕事のこと

「世界の名品を支える仕事」って実際どう?レザーアートの1日とキャリアパスをのぞき見

キャリアステップ , ハイブランドケア , レザー職人の働き方 , 未経験からの技術習得 , 革製品修理

2026.06.03

レザーアートのクラフトマンとはどんな仕事か

株式会社レザーアートは、ハイブランドを中心とした革製品の修理・復元を担うプロフェッショナル集団です。扱うのはバッグやシューズなど、持ち主にとって「相棒」であり、ときに世代を超えて受け継がれる品ばかり。クラフトマンの仕事は、壊れた箇所を直すだけではなく、「どこを直したのか分からない」自然な仕上がりで、思い出やブランドの品格ごとよみがえらせることです。1点ごとに状態も原因も異なるため、毎日が新しい課題との出会い。100人規模の職人チームで、1個から大量ロットまで高品質に応えています。

20〜30代クラフトマンの1日タイムライン

ある未経験入社の20代男性クラフトマンの1日を追ってみます。
・9:00〜 出社・朝礼:担当案件と納期の共有
・9:30〜 検品:キズ・変色・縫製の状態を細かくチェック
・10:00〜 修理計画:補強・ミシン・部分交換など工程を組み立て
・10:30〜15:00 作業:クリーニング、色補正、縫製などを集中して実施
・15:00〜 品質チェック:先輩と一緒に仕上がりを再確認
・16:00〜 納品準備:梱包・伝票確認・最終チェック
・18:00〜退社:翌日の段取りを確認して終了します。

納期厳守とチーム連携で生まれる達成感

この仕事の大きな特徴が「納期・約束を絶対に守る」という文化です。営業が預かった依頼を、現場のクラフトマンがバトンリレーのように受け取り、補強チーム、ミシンチーム、仕上げチームが連携しながら作業を進めます。1点ごとに違うトラブルに対して、どの工程に何分かけるかを全員で共有し、遅れが出そうな場合はすぐにフォロー。失敗が許されない緊張感はありますが、納期通りに美しく仕上げてお返しできたとき、「またこのバッグが使える」というお客様の喜びを想像しながら、静かな達成感を味わえる仕事です。

入社1年・3年・5年で任される仕事の変化

入社1年目は、クリーニングや簡単な補色、パーツ交換の補助など、基礎作業を徹底的に習得します。道具の扱い方や革の見極め方を体で覚える期間です。3年目になると、単独で案件を担当し、修理計画の立案や後輩への指示も行うように。難易度の高い色合わせや、目立つ部分の縫製も任されます。5年目以降は、ブランドごとの特徴を踏まえた「最適な修理方法」の判断や、大量ロット案件の工程設計など、現場を動かす役割へ。職人としての技術と同時に、チームをまとめるリーダーシップも求められていきます。

技術ステップアップのリアルな事例

たとえばあるクラフトマンは、入社当初はクリーニング専任でしたが、2年目から「色補正」に本格挑戦。先輩の作業を横で見て、調色ノートをつくり、自宅でも日用品を観察しながら色の表現を研究しました。3年目には難しいグラデーションのバッグを任され、「どこを直したか分からない」と社内で高評価に。別の事例では、ミシン作業が苦手だった社員が、毎日同じ縫いを100回繰り返す自主トレで精度を向上させ、大型の持ち手交換を担当するまでに成長。地道な反復と、実案件での経験の積み重ねが、着実なステップアップにつながっています。

入社前に差がつく3つの習慣

クラフトマンを目指す人に役立つ「今からできる習慣」は次の3つです。
1. 道具の手入れ:カッターやハサミ、靴など身近な道具を「常にベストな状態」に保つ意識を持つ。
2. 色の観察:電車や街中で、バッグや革靴の色・ツヤ・経年変化を意識的に観察し、言葉で表現してみる。
3.反復作業のトレーニング:同じ作業を黙々と続ける練習として、ノートの線引きや模型づくりなどコツコツ系の趣味をもつ。
こうした習慣がある人ほど、入社後の技術習得がスムーズになりやすい傾向があります。