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仕事のこと

未経験OKって本当?レザー製品リペア職人の仕事をざっくり1日の流れで解説してみた

バッグメンテナンス , 品質チェック , 縫製リペア , 色補正技術 , 革製品修理

2026.07.15

レザー製品リペア職人の仕事ってどんなもの?

レザー製品のリペア職人は、壊れた部分を「ただ直す人」ではありません。ブランドの世界観や持ち主の思い出を壊さずに、できるだけ新品に近い状態へ戻す「復元のプロ」です。
株式会社レザーアートでは、バッグやシューズなどのレザーアイテムを中心に、世界のトップブランド製品を1点ずつお預かりし、見た目だけでなく強度や使い心地まで含めて整えます。
1日の仕事は、検品・クリーニング・色補正・縫製・仕上げチェックなど複数の工程に分かれており、同じ作業を延々と繰り返すというより、「パズルを解くように丁寧に組み立てていく」仕事と言えます。

出社〜朝の準備:検品とミーティングで1日の段取りを決める

出社後まず行うのは、その日に担当するアイテムの確認です。
・到着したバッグやシューズの状態チェック
・破れ・色あせ・金具不良などの症状確認
・前日からの引き継ぎ内容や納期の共有
といった検品とミーティングを通じて、「どの順番で」「どの工程に」「どれくらい時間をかけるか」を決めていきます。
レザーアートでは職人同士や品質管理スタッフとの連携を重視しており、朝の段取り次第で1日のスムーズさが大きく変わるのが特徴です。

午前:クリーニングと下準備で“直せる状態”をつくる

午前中は、クリーニングや下処理に集中することが多くなります。代表的な作業は次の通りです。
・表面の汚れ落とし、カビ取り、油分の除去
・革の状態に合わせた保湿・補強の下地づくり
・色補正や縫製に備えたマスキングや分解作業
この段階での丁寧さが、仕上がりに直結します。汚れや古い塗膜をしっかり落とさないと、あとから塗った色が浮いたり、早く劣化したりするためです。
未経験者は、ここで道具の扱い方や革ごとの違いを教わりながら、少しずつ任される範囲を増やしていきます。

午後前半:色補正・縫製など集中力が要るメイン作業

午後の前半は、もっとも集中力を使う「メイン工程」にあてられることが多い時間帯です。
・バッグ全体や部分的な色補正、染め直し
・ほつれたステッチの縫い直し、持ち手交換
・パーツの貼り込みや補強作業など
同じ「黒いバッグ」でも素材や経年変化で微妙に色が違うため、調色には経験と感覚が必要です。一方で、縫製やパーツ交換はミリ単位の正確さが求められます。
レザーアートでは、経験豊富な先輩がそばにつき、難しい部分はフォローしながら、少しずつスピードと精度を上げていく流れになっています。

午後後半:仕上げチェックと品質管理の「ひと手間」

1日の終盤は、仕上げと品質チェックが中心です。
・トップコート(保護剤)の塗布やツヤ感の調整
・金具の状態、縫い目のヨレ、色むらの最終確認
・糸くずや革の切れ端など残留物のチェック
レザーアートが特に重視しているのが、この品質管理の行程です。どこを直したかわからない自然な仕上がりか、納期通りに発送できる状態かを複数人でチェックします。
「技術」と同じくらい「確認」に時間をかけることで、ブランドの信頼とエンドユーザーの安心を支えています。

未経験入社の1日モデルケースと、入社前にできる準備

未経験入社の職人の1日をざっくり時間配分で見ると、
・午前:検品補助、クリーニング・下処理(指導つき)
・午後前半:簡単な色補正やパーツ準備、道具片付け
・午後後半:先輩の仕上げ作業のサポート、チェック同席
という流れからスタートするケースが多いです。
入社前に差がつきやすい準備としては、
・プラモデルや手芸など、細かい手作業の趣味
・色鉛筆や水彩での色合わせの練習
・革靴や革小物の手入れを自分でやってみる
といった「観察力と手先の慣れ」を養うことが有効です。こうした経験があると、現場での上達もスムーズになります。