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100人の職人が支える「チーム職人制」の魅力 ─ 一匹狼にならない働き方とキャリアパス

OJT育成 , レザー修理 , 分業体制 , 品質管理 , 職人チームワーク

2026.06.08

「一人で黙々」とは違う、レザーアートの職人像

株式会社レザーアートの職人は、一人で完結させるより「チームで最高の1点を仕上げる」ことを重視します。1961年の創業以来、世界のトップブランド製品を中心に500万点超のリペアを手がけてきた同社には、東京・大阪あわせて約100人のプロフェッショナルが在籍。
ベテランの経験値と若手の感性を掛け合わせ、難易度の高い案件にもチームで挑む文化が根づいています。「どこを直したかわからない自然な仕上がり」と「約束した納期を守る」ことを両立させるため、個人プレーではなく、工程ごとの分業と連携が徹底されている点が特徴です。

補強・ミシン・仕上げ──工程別チームで守るブランド品質

レザーアートの現場では、1つのバッグやシューズに対し、工程ごとの専門チームが関わります。例えば、
・構造を見極めて土台を整える「補強チーム」
・縫製ラインや強度を担う「ミシンチーム」
・色補正や艶感を整え、全体をまとめる「仕上げチーム」
といった形で役割が分かれます。
各チームが「前工程への敬意」と「次工程への配慮」を意識しながら作業することで、ブランドの品格を崩さず、オーナーの思い出や愛着まで含めた“価値”を守る仕組みができあがっています。

1案件の流れで見る「営業×現場×品質管理」の連携

1つの案件は、まず営業が販売店やブランドから要望・症状・納期をヒアリングするところから始まります。その情報が現場へ共有され、担当リーダーが最適な工程と職人をアサイン。補強・ミシン・仕上げなどを順に進めつつ、要所でリーダー確認が入ります。
完成後は、品質管理部署が「色むら」「縫製」「金具」「残留物の有無」などを多角的にダブルチェック。問題があれば現場に戻し、基準を満たしてから納品されます。こうして「技術」と「品質管理」の両輪で、ブランドとエンドユーザーの信頼を守っています。

20代はOJTで基礎固め、30代からリーダー・教育担当へ

未経験入社の20代は、先輩職人のそばでOJTを通じて基礎技術と段取りを学びます。最初は簡単な工程から入り、徐々に難度の高い素材・形状へステップアップしていく流れです。
30代になると、案件の取りまとめや若手の指導を担うリーダー職を任されるケースも増えます。「自分で作業するだけでなく、チーム全体で品質と納期を守る」という視点が求められ、職人としての技術に加え、説明力・判断力といったスキルも磨かれていきます。

技術スペシャリストかマネジメントか、広がるキャリアパス

キャリアの先には、大きく2つの方向性があります。
1つは、特定分野の第一人者として現場の技を極める「技術スペシャリスト」。難案件の最終チェックや新技術の開発にも関わります。
もう1つは、複数チームを束ねる「マネジメント」。工程全体の最適化や人材育成に注力し、「組織としての技術力」を引き上げる役割です。
いずれの道でも、「価値あるものを未来につなぐ」という理念と、約束を守る文化を受け継ぐ存在として期待されています。

選考で評価される「チーム志向」の自己PRポイント

レザーアートで評価されるのは、手先の器用さだけではなく、チームで成果を出す姿勢です。自己PRでは、
・アルバイトや部活動で、役割分担して目標を達成した経験
・他者のミスを責めず、原因整理やフォローに回った経験
・時間や約束を徹底的に守ったエピソード
などを具体的に示すと有効です。「自分の作業さえ良ければいい」ではなく、「前後の工程のことを考えて動ける」という視点を織り込みましょう。

面接で確認したい質問例 ─ 長く働くイメージを明確に

「ここでなら長く、誇りを持って働けそうか」を判断するには、面接での質問が重要です。例えば、
・未経験者が独り立ちするまでの具体的なステップ
・1日の仕事の流れと、チーム内の役割分担
・評価や昇格で重視されるポイント
・技術継承のためのOJTや研修の仕組み
といった点を聞いてみると、働き方やキャリアのイメージが具体化します。自分の価値観と照らし合わせ、「チームの一員として成長する姿」を想像しながら対話してみてください。