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仕事のこと

【未経験OK】レザーバッグ修理職人の1日密着|どんな作業をして、どんな瞬間にやりがいを感じる仕事なのか

ミシン縫製技術 , 工房での働き方 , 職人の一日 , 色補修と塗装 , 革製品リペア

2026.05.08

9:00〜到着したバッグの検品と「直し方の設計図」を描く

工房に届いたバッグは、まず状態確認から始まります。傷や汚れ、ほつれ、金具の不具合などを一つずつチェックし、「どこが原因で、どこまで直すべきか」を見立てます。ここで大事なのは、単に壊れた箇所を見るのではなく、「なぜここが傷んだのか」「直したあとに再発しないか」を想像すること。カルテのように症状と方針を整理しながら、納期やブランドの特徴も踏まえて、頭の中で修理の工程表を組み立てていきます。

10:00〜分解・補強作業で「見えない部分」を整える

方針が決まったら、縫い糸を解き、金具を外し、必要な箇所だけを丁寧に分解します。ここで重要なのが、元の構造を正しく理解し、復元できるように分解すること。弱っている芯材やほつれやすい縫い代を見つけたら、見えない裏側に補強を施します。プラモデルで分解手順を覚えながら組み立てるのが得意な人は、この「構造を読み解く力」と「順番を間違えない慎重さ」が、そのまま武器になります。

11:30〜ミシン・手縫いでフォルムを再構築する時間

補強が終わると、専用ミシンや手縫いで革を縫い合わせていきます。数ミリ単位で縫い目の幅やピッチを合わせる必要があり、元のステッチとの違和感が出ないよう、針の太さや糸の種類・色も選定します。カーブや厚みのある部分は、スピードより正確さが重要です。コツコツと同じ作業を続ける集中力、ゆっくりでも乱れなく縫えるリズム感が、仕上がりの美しさを左右します。

13:30〜調色・塗装で「どこを直したかわからない」色づくり

午後は色補修の時間。元の革色に合わせて、顔料や染料を少しずつ混ぜていきます。光の当たり方や経年変化も考慮し、室内と自然光の両方で色味を確認しながら微調整を重ねます。模型塗装や靴磨きが好きな人なら、「ツヤをどこまで出すか」「エッジをどこでぼかすか」といった感覚が活かせる場面です。最終的に、「どこまでが元の色で、どこからが補修か」が分からない状態を目指します。

15:00〜仕上げ・最終チェックで品質と約束を守る

塗装が乾いたら、全体をクリーニングし、コバ仕上げや金具磨きなどの最終工程へ。ここで効くのは「細かいゴミや糸くずに気づく目」と「完成形を俯瞰する視点」です。社内では、職人とは別の担当者が仕様書どおりかを多重チェックし、傷・色ムラ・縫製・金具の状態まで確認します。納期を厳守しつつ、一つも間違いなく送り出すことが、エンドユーザーやブランドからの信頼につながる重要な仕事です。

16:00〜1日の振り返りと技術継承の時間

作業の合間や終業前には、難しかったケースを共有したり、若手とベテランが一緒に作業を振り返る時間があります。同じ傷でも原因が毎回違うため、「毎日が初めての仕事」という感覚で学びが続きます。マニュアルでは伝わらない感覚的なコツや、ブランドごとの構造の違いなどは、実物を見ながら口頭で伝承。地道な反復と対話を通じて、半世紀以上積み上げてきた技術を未来に引き継いでいます。

自宅でできる「職人仕事の向き・不向き」セルフチェック

興味がある方は、次の項目を目安に自分を振り返ってみてください。

  • プラモデルやDIYで、説明書どおりに丁寧に組み立てるのが苦にならない
  • 靴磨きや道具の手入れなど、地味な作業をコツコツ続けられる
  • ミリ単位のズレや色ムラに自然と目がいく
  • 約束の時間や期限を守るのが当たり前だと思っている
  • うまくいかなかった理由を分析して、やり方を変えるのが好き

3つ以上当てはまるなら、レザーバッグ修理の仕事で、集中力とこだわりを活かせる可能性があります。