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ファミリーデーと工場見学でわかる、“誇れる職場”のつくり方――レザーアートの職人組織文化に迫る

オープンファクトリー , ものづくり企業 , 働きがい , 社員家族参加 , 職人文化

2026.03.03

「家族に見せたい仕事」はこうして生まれる

大阪府八尾市に本社を置く株式会社レザーアートは、海外トップブランドのバッグやシューズを年間15万〜18万点手がけるリペア専門企業です。約100人のクラフトマンが在籍しながらも、その根底にあるのは「価値あるものを未来につなぐ」という一つの理念と、創業以来受け継がれてきた職人文化です。

25〜35歳で「家族に胸を張れる仕事がしたい」と考える転職希望者にとって、レザーアートがどんな職場なのか。その答えがよく表れているのが、社員の家族を工房に招く「ファミリーデー」と、地域オープンファクトリー「ファクトリズム」への参加です。

ファミリーデー:誇りを“身内の言葉”で実感する場

ファミリーデー当日、工房には社員の子どもやパートナー、親世代が次々と訪れます。色とりどりの糸が並ぶ棚、細かな傷を丁寧に消していく研磨作業、革の質感を確かめながら行う調色――普段は見せない手元の細部まで、家族にじっくりと見てもらう一日です。

簡単なワークショップでは、子どもが小さな革小物を作り、親がそっと手を添える姿も。職場というより「自分の技術を家族に披露する舞台」に近い空気が流れます。井上社長が重視しているのは、この場で家族から出てくる「すごいね」「こんな細かいことしてるんだ」という素朴な一言です。

職人の仕事は、とかく“裏方”になりがちです。けれど、身近な人にその価値を理解してもらえると、「自分の選んだ仕事は間違っていなかった」という実感がぐっと強くなる。レザーアートのファミリーデーは、誇りを「内側から育てる」仕組みと言えます。

ファクトリズム:地域に開くことで見える自分の価値

レザーアートは、八尾発のオープンファクトリーイベント「ファクトリズム」にも参加しています。一般の来場者に修理現場を公開し、ブランドバッグの構造や修理工程を間近で見てもらう機会です。

工房内では、「どこを直したかわからない」仕上がりを生むための地道な工程を、職人自らが説明します。来場者から「こんなに複雑なんですね」「新品みたい」といった声が上がるたび、本人たちは自分の作業を客観的に捉え直すことになります。

家族向けのファミリーデーが“身内からの承認”だとすれば、ファクトリズムは“社会からの承認”。どちらも、職人一人ひとりのモチベーションと「ここで働き続けたい」という意識を高める重要な場になっています。

「ケチ=もったいない」精神がつくる安定した土台

レザーアートの文化を語るうえで欠かせないのが、創業者の母から受け継がれた「ケチな会社」という自認です。ここでいうケチとは、クリップ1つ、輪ゴム1つ、端材1枚も無駄にしない「もったいない」の徹底を意味します。

消耗品を粗末に扱わない姿勢は、そのまま製品への向き合い方にもつながります。「お客様の一点物を預かっている」という緊張感のもと、小さな傷や色ムラを見逃さない観察力が磨かれていく。結果として、世界のトップブランドから信頼される技術力と、長く仕事を続けられる安定した取引基盤が築かれてきました。

経費の無駄を減らすことで、必要なところにしっかり投資できる。この堅実な経営姿勢は、「家族を持っても続けられる仕事か」を気にする世代にとって、大きな安心材料になります。

工場見学・説明会で「自分に合う会社か」を見極めるチェックリスト

ものづくりが好きな人ほど、「現場を見て決めたい」と考えるはずです。工場見学や説明会で、次のようなポイントを意識してみると、自分との相性が見えやすくなります。

1. 作業場と道具の扱い方

  • 机の上や棚は整理されているか
  • 道具や部材が丁寧に扱われているか

質問例:「道具の管理ルールや、資材を無駄にしないための工夫はありますか?」

2. 納期と品質への向き合い方

  • 「納期を守る」という言葉の重みを、現場がどう受け止めているか
  • スピードと仕上がりのバランスについて、具体的な基準があるか

質問例:「納期が厳しい案件のとき、現場ではどのように連携されていますか?」

3. 技術の継承と育成の仕組み

  • 先輩が後輩に教える場面が日常的にあるか
  • 未経験者が一人前になるまでのステップが説明できているか

質問例:「未経験で入社した方が、どんな流れで難しい修理を任されるようになりますか?」

4. 職人の表情と会話

  • 作業中の表情に、適度な緊張感と落ち着きがあるか
  • スタッフ同士が、質問や相談をしやすい雰囲気か

質問例:「仕事の中で一番やりがいを感じる瞬間は、どんなときですか?」

「没頭できる人」にとっての、静かな挑戦の場

プラモデルや靴磨きに時間を忘れて没頭してしまう人、細部の違いを見分けるのが得意な人にとって、レザーアートのような職人組織は、一生をかけて伸ばせるフィールドです。

ファミリーデーやファクトリズムを通じて、自分の仕事を誇りに思える環境。クリップ1つから大切にする「ケチ=もったいない」精神が支える安定した経営基盤。こうした要素に共感できるなら、工場見学で現場の空気を確かめてみる価値は大いにあります。