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仕事のこと

価値あるものを未来につなぐ仕事。レザーアートの“安定”と“誇り”がわかる5つのストーリー

サステナブル経営 , ものづくりの誇り , 納期と品質管理 , 職人技術 , 革製品修理

2026.02.26

1. 世界のトップブランドを支える、100人のリペア職人集団

大阪府八尾市に本社を置く株式会社レザーアートは、1961年創業の革製品リペア専門企業です。バッグ・靴・財布・ベルト・コスチュームジュエリーまで幅広く手がけ、これまでに修理した点数は累計500万点以上。年間でも15万〜18万点を扱い、そのほとんどが海外有名ブランドや全国百貨店などBtoBの依頼です。

工房では、色の剥げたバッグのために塗料を緻密に調色する人、八方ミシンでほつれを縫い直す人など、約100人のクラフトマンがそれぞれの持ち場に集中しています。同じブランド、同じ型番でも、傷や劣化の仕方は一つひとつ違う。その「一点もの」の状態に合わせて最適な処置を考える仕事だからこそ、観察力や手先の器用さが武器になります。

AIや自動化が進む中で、指先の感覚だけを頼りに仕上げていくアナログな職人仕事。ここに、替えのきかない「一生モノの技術」を身につけられる土台があります。

2. 「約束は絶対に守る」──創業者の一言から始まった仕事観

レザーアートの文化を語るうえで欠かせないのが、創業者である先代のエピソードです。創業間もない頃、子どもの発熱で納期に遅れそうになり、母は取引先へ電話を入れました。そのとき返ってきたのは、「お宅の息子さんがどうなろうが、うちには関係ない。納期は守ってもらわないと困る」という厳しい一言。

悔しさと同時に、「約束を守ることが仕事の最低条件だ」という思いが強く刻まれ、それ以来、どれだけ忙しくても納期と品質を守り抜く姿勢が貫かれてきました。この価値観は、現在の2代目社長・井上富雄氏にも受け継がれ、組織全体の仕事観のベースになっています。

「最後までやり切る」「納期を守る」という責任感に共感できる人にとっては、その姿勢が評価される環境と言えます。

3. 「もったいない」を徹底する、堅実で安定した経営

レザーアートの社風を一言で表すなら「良い意味でケチな会社」です。輪ゴムやクリップひとつでも捨てずに丁寧に使う。「もったいないを積み重ねることで必要な経費を抑え、お金を残す」──これも創業者から受け継がれた考え方です。

この姿勢は、単なる節約ではなく「物を長く大切に使う文化」そのもの。修理という事業と完全にリンクしており、サステナブル志向が高まる社会の流れとも合致しています。高額なブランド品を長く使いたいというニーズは景気に左右されにくく、「リペア×サステナブル」は今後も成長が見込まれる市場です。

創業60年以上、年商約8億円、従業員100名規模という実績の裏側には、この堅実な経営哲学があります。家族を持っても続けられる「安定性」を重視する人にとって、大きな安心材料となるポイントです。

4. 「価値あるものを未来につなぐ」新たな理念と、誇れる職場づくり

レザーアートが掲げる新たな理念は「価値あるものを未来につなぐリペア企業」。ここでいう“価値”には、4つの意味が込められています。

  • お客様の思い出としての価値
  • ブランド品としての価値
  • リペア技術・知識としての価値
  • 資源としての価値

単に「壊れたものを直す」のではなく、思い出やブランドの誇り、職人技術、そして資源を未来へとつなぐこと。仕事の意味をここまで言語化しているからこそ、職人一人ひとりが自分の仕事に誇りを持てる環境になっています。

その誇りをさらに高めるために、家族を工房に招く「ファミリーデー」を実施したり、オープンファクトリーイベント「ファクトリズム」への参加を進めたりと、社外に向けて仕事を見せる取り組みも行っています。「自分の仕事を家族に見せられる」「世界のトップブランドを支える仕事だと胸を張って言える」。そんな職場づくりが進んでいます。

5. 未経験から一生モノのキャリアへ──キャリアプランの描き方

レザーアートの技術職は、未経験からのスタートも少なくありません。プラモデル作りや靴磨き、DIYなどで「細部にこだわり、時間を忘れて没頭した経験」がある人は、適性が高いといえます。入社後は、先輩職人のもとで基本的な作業から段階的に習得し、徐々に難易度の高いリペアを任されていく流れです。

キャリアプランを考える際には、次の視点が参考になります。

  • 3年目まで:基本的な革の知識、ミシン・調色・補修などの基礎技術を習得する時期
  • 5〜7年目:特定分野(バッグ、靴、カラーリングなど)で高難度案件を任されるスペシャリストへ
  • その先:後輩育成や品質管理、チームリーダーとして「組織としての技術力」を高める役割へ

「昨日よりもきれいに直せたか」「どこを直したかわからないレベルに近づけたか」という“質の成長”を自分の物差しにできる人ほど、長く続けるほどに面白くなる仕事です。消費されるスキルではなく、受け継がれる技術を身につけたい。そんな人にとって、レザーアートのリペア職は、安定と誇りを両立できるキャリアの選択肢になるはずです。