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仕事のこと

世界トップブランドを“裏側から支える”仕事とは?――レザーアートが選ばれ続ける理由と、そこで働く価値

サステナビリティ , ハイブランドメンテナンス , 品質管理 , 職人技術 , 革製品修理

2026.03.03

世界の名品を預かる「リペア職人集団」という仕事

大阪府八尾市に本社を構える株式会社レザーアートは、エルメスやシャネルをはじめとする世界のトップブランドから、年間15万〜18万点ものバッグやシューズ、財布、ベルト、コスチュームジュエリーを預かる革製品リペアの専門企業です。従業員約130名のうち、100名以上が技術職。まさに「リペア職人集団」として、国内外のブランドを“裏側から支える”存在です。

現場で求められるのは、「どこを直したのか分からないレベルの復元」。色あせたバッグを元の色に調色し、ほつれたステッチをブランド本来のピッチで縫い直す。しかもすべて一点物で、同じ壊れ方は一つとしてありません。その精度と再現力こそが、レザーアートの最大の強みです。

「約束は必ず守る」から生まれた、納期と品質への執念

レザーアートの原点には、創業者である井上社長の母の、忘れがたい経験があります。幼い子どもが熱を出し、納期に間に合わないかもしれないと取引先に連絡した際、「お宅の息子さんがどうなろうと、うちには関係ない。納期は守ってもらわないと困る」と言い放たれた――その悔しさから、「約束だけは絶対に守る」という覚悟が会社の文化になりました。

現在もその姿勢は受け継がれています。技術力と同じか、それ以上に重視しているのが徹底した品質管理です。色むら、縫製、メッキの仕上がり、糸くずや端材の残留チェックに至るまで多段階の検品を実施し、「一つの取り違えもなく、約束の日に確実にお返しする」仕組みを整えています。この“約束と品質”への執念が、トップブランド各社からの厚い信頼の源泉です。

100人の職人が支える、組織としての技術力

創業期のレザーアートは、母と叔父という二人のカリスマ的な存在の力で成長してきました。二代目として事業を継いだ現社長・井上富雄氏は、「個人の力に依存しない、組織として強い会社」に変えることを決意。役職制度の導入やチーム編成を進め、補強、ミシン、染色など工程ごとに専門チームを配置しました。

特徴的なのは、「技術を持った一匹狼」ではなく、「技術を共有するチーム」としての文化を重視している点です。同じアイテムでも状態が毎回違うからこそ、職人同士が相談し合い、ベテランから若手へとノウハウを受け継いでいく。ファミリーデーやオープンファクトリーイベント「ファクトリズム」への参加などを通じて、自分たちの仕事の価値を再認識し、誇りを持てる環境づくりも進めています。

理念「価値あるものを未来につなぐ」が示す4つの価値

レザーアートが掲げる新たな理念は、「価値あるものを未来につなぐリペア企業」。ここでいう“価値”には、次の4つが含まれています。

  • お客様の思い出としての価値(親から受け継いだバッグ、形見の品など)
  • ブランド品としての価値(トップブランドが込めた設計思想や美意識)
  • リペア技術・知識としての価値(職人の手仕事そのもの)
  • 資源としての価値(まだ使えるものを長く生かすサステナビリティ)

単に「壊れたものを直す」のではなく、こうした価値を未来につないでいくことが、レザーアートの仕事の本質です。モノを長く大切に使い、「もったいない」を積み重ねていくという創業者の考え方とも重なっています。

25〜35歳の中途が感じる「ここで働く3つのメリット」

1. 経営基盤の安定性

1961年創業以来、世界のトップブランド各社、輸入代理店、百貨店などと長年取引を続けてきた実績は、簡単には真似できません。景気変動の影響を受けにくい高級品リペアという領域で、1個から大量ロットまで安定した受注があることは、「家族を持っても安心して働ける」土台になっています。

2. 家族に誇れる仕事

自分が修理したバッグや靴が、世界最高峰のブランドショップに並び、再びお客様の手に渡っていく。ファミリーデーで家族に工房を見てもらい、「こんな仕事をしているんだね」と言ってもらえる。25〜35歳の中途社員にとって、「世界の名品を陰で支えている」と胸を張れる仕事であることは、大きなモチベーションになっています。

3. 一生使える職人技術

レザーアートの仕事は、AIや自動化とは真逆の、極めてアナログな手作業です。バッグを分解し、構造を理解し、指先の感覚だけで元の姿に近づけていく。一度身につければ、どこに行っても自分の「手」が武器になる、一生モノのスキルです。プラモデルや靴磨きなど、細かい作業に没頭してきた人にとっては、その“没頭癖”がそのままプロフェッショナルへの入り口になります。

面接で伝えたい「本物への敬意」と「責任感」のアピール例

未経験からレザーアートの門を叩く25〜35歳にとって、面接で重要になるのは技術よりもマインドです。具体的には、次のような伝え方が有効です。

  • 本物への敬意:「昔からハイブランドのバッグや靴の作りに興味があり、構造や素材の違いを調べるのが好きでした。御社でのリペアを通じて、その“本物”の設計思想を学びたいと考えています。」
  • 責任感・納期意識:「前職では納期厳守の環境で働き、トラブルが起きた際も最後まで原因を突き止めて対応してきました。“約束は必ず守る”という御社の姿勢に強く共感しています。」
  • もったいない精神と没頭力:「趣味の模型づくりでは、塗装のはみ出しを妥協せず、1ミリ単位で修正する工程が一番好きです。クリップ一つを大切にする御社の文化の中で、この細部へのこだわりを活かしたいと考えています。」

こうした経験や価値観を、自分の言葉で具体的なエピソードとともに語ることで、「この人なら大切な一点物を安心して任せられる」と感じてもらいやすくなります。

世界トップブランドを裏側から支えるレザーアートの仕事は、派手さよりも緻密さと継続力が問われる世界です。しかし、モノを大切にし、細部にこだわり、約束を守ることを当たり前にしてきた人にとっては、そのすべてが“強み”になる職場だと言えるでしょう。