WEBマーケティング業界のビジネスモデルとプレイヤー構造
WEBマーケティングと言っても、プレイヤーごとにビジネスモデルも営業スタイルも大きく異なります。ざっくり整理すると、次の4つが代表的です。
- 広告代理店:企業の広告予算を預かり、媒体選定~プランニング~運用をトータルで支援。ジェイ・ラインのように、求人広告やWEBプロモーション、地域プロモーションまで幅広く扱うタイプも多いです。
- 制作会社:WEBサイトやLP、バナー、動画など「クリエイティブ」を制作する会社。採用サイトやオウンドメディア制作、採用ブランディングを担うケースも増えています。
- SaaS / マーケツール提供会社:広告配信ツール、解析ツール、MA、CMSなどを月額課金で提供。サブスクモデルで解約率(チャーン)管理が重要です。
- 運用代行・コンサル:リスティング広告、SNS広告、SEO、採用支援など、特定領域に特化して運用・改善を代行するプレイヤー。ジェイ・ラインのWEB プロモーションや広告運用代行もここに当たります。
同じ「WEBマーケティング」と言っても、何を売っているか(メディア・制作・ツール・運用)と、誰に売っているか(経営者、人事、マーケ担当など)によって、営業の動き方は大きく変わります。
プレイヤー別「営業の役割」と求められるスキル比較
広告代理店:課題ヒアリング~プランニング型
広告代理店の営業は、単発のモノ売りではなく「課題を見立てて、予算配分とプランを組む」役割が中心です。求人広告やWEB プロモーションの場合、
- 採用課題・事業フェーズのヒアリング(採用支援、採用課題解決)
- 媒体・メニューの組み合わせ提案(オウンドメディア+求人媒体+SNS広告など)
- 原稿制作やクリエイティブ制作のディレクション
- 配信後の数値レポートと改善提案
法人新規営業の経験がある方は、課題ヒアリング力・提案資料作成・関係構築をそのまま活かしやすい領域です。
制作会社:案件コーディネート&ディレクション寄り
制作会社の営業は、要件整理と社内連携がポイントです。
- クライアントから目的とゴールをヒアリング
- サイト構成・ページ数・スケジュール・予算のすり合わせ
- デザイナー・コーダー・ディレクターとの調整
- リリース後の修正・改善相談の窓口
ジェイ・ラインのコーディング代行サービス「marutto」に対する営業も、この文脈に近い動き方です。「社内外をつなぐハブ」になれる人、チームワークやコミュニケーションを大事にしてきた人と相性が良いポジションです。
SaaS営業:プロダクト理解と継続利用のマネジメント
SaaSはデモ・トライアル・契約・継続利用の流れが定番です。
- 商談時にプロダクトをわかりやすく説明
- 導入までのオンボーディング支援
- 解約防止のための定期フォロー・活用提案
機能理解やITリテラシーが求められる一方、ロジカルに説明するのが得意な営業に向いています。
法人新規営業経験者と相性の良いキャリアポジション
3年以上の新規法人営業を経験している方であれば、特に次のポジションと親和性が高いです。
- 広告代理店のアカウント営業採用支援やWEBマーケティングの相談を一手に引き受け、クライアントの事業成長を支える役割。採用ブランディングやオウンドメディア構築など、中長期のパートナーとして関わりやすい領域です。
- 制作会社向けBtoB営業(外注パートナー提案)コーディング代行「marutto」のように、制作会社・デザイン会社に対して「リソース不足を解消するサービス」を提案するポジション。テレアポ~受注後の社内連携まで一貫して担当できるため、顧客志向・チームワーク・調整力を発揮しやすい環境です。
- 運用代行・コンサル会社の営業広告の運用結果をもとにPDCAを回しながら、継続的な改善提案を行うスタイル。数字と向き合いながら、クライアントと長く伴走したい人に向いています。
明日からできる「情報収集&勉強」の始め方
30分で押さえるリスティング広告・SNS広告の基礎
まずは「検索キーワード+公式情報」をざっと押さえるのがおすすめです。
- 「Google 広告 初心者」「リスティング広告とは」で検索し、Google公式ヘルプの概要ページを読む
- 「Instagram 広告 ビジネス」「Meta 広告マネージャ」で、配信イメージを確認
- 「CTR CVR CPA ROAS」など、代表的な指標の意味だけは覚えておく
ポイントは、100%理解しようとせず「なんとなく全体像」をつかむこと。営業としては、用語の意味と、クライアントにどう説明するかを押さえておけば十分スタートラインに立てます。
面接前に押さえたい用語チェックリスト
- オウンドメディア / LP / CV(コンバージョン)
- リスティング広告 / ディスプレイ広告 / SNS広告
- インプレッション /クリック率(CTR) / コンバージョン率(CVR)
- ターゲティング /クリエイティブ / キャンペーン
- 採用ブランディング / 採用オウンドメディア
「営業経験の棚卸しシート」の作り方
WEBマーケティング業界への転職では、これまでの営業経験を次の3軸で整理すると伝わりやすくなります。
- 誰に売ってきたか業界・企業規模(中小、ベンチャー、上場企業など)、担当者(経営者、人事、マーケ、現場責任者など)
- 何を売ってきたか単発商品かストック型サービスか、価格帯、提案期間の長さ
- どう売ってきたか新規開拓手法(テレアポ、紹介、インサイドセールス)、商談数・受注率、工夫した提案事例
これらを1枚のシートにまとめ、「課題をどう捉え、どんな提案で成果を出したか」まで言語化しておくと、広告代理店やWEBマーケティング企業の面接でも、そのままアピール材料として活用できます。
WEBマーケティング業界は、変化も多く正解がひとつに決まらない世界です。その分、試行錯誤を楽しみ、クライアントと並走できる営業にとっては、経験を大きく伸ばせるフィールドでもあります。まずは今日できる小さな情報収集から、自分なりのキャリア戦略を描いてみてください。